メルマガはこちらから

PAGE
TOP

人類が宇宙で暮らす未来を目指すAmateras Spaceが最優秀賞 U25世代の若手起業家ピッチ

「TORYUMON TOKYO 2023 Summer」レポート

特集
ASCII STARTUP イベントピックアップ

1 2

 2023年7月22日に東京ミッドタウン日比谷のBASE Q HALLで、「TORYUMON TOKYO 2023 Summer」が福岡を中心に活動する若手、シード向けベンチャーキャピタルF Ventures主催で開催。TORYUMONは学生やU25世代の起業を促進するイベントだ。2017年から年2回の開催で、17回目を迎えた今回、先輩起業家によるトークセッションや若手起業家によるピッチ、VCのブース出展など、U25世代の起業を後押しする企画が展開された。

 本記事では第2部セッション「U25 TORYUMONピッチ」の模様をお伝えする。同ピッチには若手起業家5名が登壇した。最優秀賞のTORYUMON賞を獲得したAmateras Spaceの蓮見大聖氏のピッチを中心に、他の4名のピッチの内容もあわせてお伝えする。

宇宙で空気を作る装置を開発するAmateras Spaceが最優秀賞を獲得

蓮見 大聖氏

 Amateras Spaceは人類が宇宙で暮らす未来を実現するため、宇宙で空気を作る装置を開発している。蓮見氏は格闘技の事故により、体が動かない植物状態を経験。その際、宇宙なら人間の可能性を拡張できると考え、宇宙産業に従事しはじめたという。

 現在、宇宙ステーションには地球から空気が輸送されており、その輸送コストは1回あたり100~200億円以上かかるという。Amateras Spaceは宇宙で空気を作る装置を開発中。2027年に実験装置を宇宙へ打ち上げる計画もあるとのこと。

 プロダクト完成後は、需要が高まりつつある宇宙旅行市場への提供から始める戦略だ。これが実現すれば、現在の10分の1のコストで宇宙に空気を提供できるとする。蓮見氏は「空気を通じて、誰もが宇宙で暮らせる未来を実現する」とピッチを締めくくった。

エンタメで運動やダイエットの習慣化をサポートする「Labi」

栗田 泰輔氏

 栗田大輔氏は、運動や食事管理の習慣化をサポートする「Labi」を開発している。トレーニングジムやダイエット支援サービスなどの利用者の約8割が、挫折を経験したことがあるという。習慣化に成功している人を分析したところ「楽しい」、「成果が出て嬉しい」などの内発的な動機から継続できていることがわかった。

「Labi」はエンタメ性や成長を感じやすい仕組みにより、習慣化をサポートする。まずユーザーは自身が習慣化したい行動や曜日、時間などを入力。プランどおりにタスクを完了するとアプリ内で島が成長するゲームを楽しめる。また、YouTubeやワークアウトアプリなどとAPI連携し、他のプラットフォームで提供されているコンテンツの習慣化をサポート。これにより他のサービスの成長に合わせて「Labi」もユーザー数を伸ばす戦略だ。

1 2

合わせて読みたい編集者オススメ記事

バックナンバー