イギリス・ロンドンに拠点を置くNothing Technologyが、スマートフォンの第2弾「Nothing Phone (2)」を発表しました。日本では7月21日に予約を開始し、7月25日に発売されます。価格は8GB+128GBモデルが7万9800円、12GB+256GBモデルが9万9800円、12GB+512GBモデルが10万9800円と案内されています。
Phone (2)は昨年、同社初のスマートフォンとして発売されたPhone (1)の後継モデル。Phone (1)は背面が光る斬新なデザインが注目され、世界で約80万台のセールスを記録。日本での売れ行きも好調だったとのこと。Phone (2)はどこが進化したのか? 発売に先駆けて使う機会を得たので、使用感を率直にレポートしたいと思います。
背面パネルが丸くなって持ちやすさが向上
Phone (2)は、パッと見は前モデルのPhone (1)に近いものの、手にした印象はかなり異なります。最大の差分は背面パネルのエッジにカーブが施されたこと。Phone (1)は持つ手に角が当たり、ソリッドな印象でしたが、Phone (2)は曲面ガラスが手になじみ、手にしたときの安心感が得られるように感じました。ですが、筆者もそうですが、Phone (1)のフラットなデザインのほうを好む人もいるでしょう。
ディスプレーは6.7型の有機EL。解像度は2412×1080ドット。前モデル(6.55型)よりもひと回り大きくなり、リフレッシュレートが1~120Hzの可変、輝度が最大1600ニトになったことなどが進化点。ベゼルも若干細くなり、フロントカメラを中央に配置することで、完全にシンメトリーになったことも特徴です。
サイドフレームには再生アルミニウムを使用し、右側に電源ボタン、左側に音量ボタンを搭載。イヤホンジャックはなく、底部にSIMスロットとUSB Type-Cケーブルの接続口を搭載しています。

底部にSIMスロット、USB Type-Cポート、スピーカー、マイクを搭載。SIMスロットにはnanoSIMを2枚挿せる。eSIMは非対応。スピーカーはディスプレーの上にもあり、ステレオサウンドを出力できる
最大の特徴「Glyph Interface」の使い勝手も進化
Nothing Phoneの最大の特徴は、背面パネルにあります。スケルトン調の背面に白色LEDが搭載され、着信時や充電時などに光る「Glyph Interface」を楽しめます。また、カメラの近くに搭載されているフラッシュとは別に、撮影時の補助ライトとして使うこともできます。
前モデルのPhone (1)と見比べると、背面パネルの基本的なデザインは踏襲されているものの、Phone (2)ではLEDの配置がより細かくなり、光り方のバリエーションが増えていました。
着信音はあらかじめ20種類のがプリセットされていて、それぞれ点滅パターンが異なります。連絡先に登録した人ごとに異なる着信音を設定して、光り方で誰からの着信かがわかるようにもできます。
Phone (2)での大きな進化点は、着信音を自作できるようになったこと。「Glyph Composer」というアプリが追加され、好みのテーマを選び、パッドをタップして、メロディーを作成できる仕組み。音に連動してライトも光ります。音階を演奏するわけではないので、使いこなしにセンスが求められるように思ったのですが、実際に使ってみると、直感的にタップするだけで、いい感じのメロディーになったりしました。普段マナーモードで使う人なら、光り方を優先して作曲するのもアリでしょう。
タイマーを設定して、残り時間を光で確認できる機能も追加されました。時間を設定し、スマホを裏向きにして卓上に置くだけ。シンプルで使いやすく、時間が見えないぶん、作業に集中できるように感じました。特定のアプリや連絡先からの通知だけを設定できる「Essential Glyph Notification」という新機能も追加。これも、なるべく画面を見ずに、大切な通知だけがわかる機能といえるでしょう。
さらに、サードパーティーのアプリにも対応。たとえば「Uber Eats」で注文した商品の到着時間がライトでわかるそう。今後、対応アプリが増えることも期待できそうです。

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