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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第427回

光るだけじゃない! Nothing Phone (2)のカメラ機能は猫写真も綺麗に撮れる

2023年07月14日 00時30分更新

文● 荻窪 圭 編集●ASCII

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Nothing Phone (2)のホワイト。陽射しの下で見ると透明なパネルの奥にあるパーツの凹凸がきれい

ケースに入れて使うのが一番もったいないスマホ
それがNothing Phone (2)

 今、一番ケースに入れたくないスマホはどれ? といわれたらその筆頭が「Nothing Phone」である。たぶん。これをケースに入れて背面を隠しちゃったらもうすべて台なしだもの。背面が透明で、その奥に仕込まれたLEDが光って、あれこれ教えてくれるのだ。これをGlyph Interfaceという。

 透明なケースならいいけど、でもこの背面のつややかさを失うのはもったいないよね。かといって剥き出しで持つと、落としたり傷つけたりしそうだし……というのがまた悩ましい。

 Nothing Phoneは2020年にロンドンで創業したNothing Technologyによる製品。2022年に出た初代のPhone (1)に続く新型モデルが7月12日に発表されたPhone (2)だ。基本のデザインコンセプトは同じなので、Phone (1)を知らない人が見ると違いがわからないかも。下の写真は左がPhone (1)、右がPhone (2)だ。似てるけれども細かい見直しがなされていて微妙に違う。

左がPhone (1)、右がPhone (2)。微妙にすっきりし、LEDのパターンが細かくなった

 Phone (1)とPhone (2)の大きな違いは中身だ。Phone (2)は少し厚く重くなったが(200gをギリギリ越えた)、そのぶん背面の縁がラウンドして少し丸くなり、手に持ったときに優しくなってる。

縁が少しカーブしているので手に当たる感触はやわらかい

 そしてSoCがワンランクアップした。「Snapdragon 8+ Gen 1」の採用である。15~20万円するようなフラッグシップ機では「Gen 2」の採用もあるが、Phone (2)の価格を考えると「Snapdragon 8+ Gen 1」の採用は非常によい選択だろう。メモリー8GB+ストレージ128GBのモデルで7万9800円、ストレージが256GBのモデルで9万9800円と10万円を切るのだ。

 ディスプレーは6.7型のOLEDでHDR対応。ミドルレンジのモデルだと晴天下では暗くて見づらいこともあるが、Phone (2)は問題ない明るさで快適に使えた。

夏の屋外での撮影でも十分使えるレベルのディスプレー

光ってこそのNothing Phoneだ!

光ってこそのNothing Phone

 Nothing PhoneをNothingたらしめてるのは、やはりデザインだよねということで、Glyph Interfaceの話。背面に仕込まれた細長いいくつものLEDが、必要に応じて通知してくれるもので、ギミックとして面白いからつけたのではなくて、何か通知があったときに画面をいちいち確認しなくても、端末を伏せた状態で光で何が起きているかわかるようにするためにある。

 着信時やアラームやアプリからの通知で光るし、Essential通知をオンにしたアプリではそれを読むまでずっと光り続ける。なので、メッセージを受け取ったときに気づかなくても、背面がずっと光っていれば気づいたときにそれを読めばいいのだ。これはありがたい。作業に集中して通知が来たのを忘れても気づくし。

アプリをESSENTIALとして設定するとその通知をチェックするまで光って教えてくれる

メッセージを受け取って光って教えてくれているところ

 タイマーを設定すると、Glyphが徐々に短くなって残りがどのくらいか教えてくれる。

タイマーのカウントダウン中。このバーが徐々に短くなっていく

 充電すると、現在の充電量を示してくれる。ただ、これは数秒で消える。端末を動かすと表示してくれるものの、常時表示してくれてもいい気はする。

充電すると充電量とともに教えてくれる

 そしてGlyph Composerを使えば、自分で光と音の組み合わせを作れる。作成はリアルタイムで画面上のボタンを叩くだけなので簡単だ。連絡先の相手によって光り方を変えることができるわけだ。

GlyphComposerを使えば自分で光るパターンを作れる。5つのボタンを(同時押しにも対応)リズミカルに叩いていくだけでOK

 さらにGlyphの明るさ設定に「オート」がついたとか、サードパーティアプリと連携して(今のところUberと連携)ライトで様子を教えてくれるので、いちいち画面を開かなくてもいいなどバージョンアップしている。

Glyph Interfaceの設定画面

 でもやはり手にしたら一度は「全点灯」してみたいもの。phone (2)からそれが簡単になった。「ライト」を長押しすると「Glyphライト」になり、Glyphが全点灯する。

ライトを長押しして「Glyphライト」にするか、カメラアプリでライトをGlyphにすると全点灯できる

 これはよい。OS自体もNothing OS 2.0になり、アイコンもモノクロ表示に。Playストアから追加したアプリはカラーのままだったりするけれども、それはそれとして、全体にモノクロを基調としたウィジェットもNothing Phone (2)らしさを前面に出したデザインで、カスタマイズの幅も広い。

Nothing Technologyらしいデザインのウィジェットたち

アイコンパックを「Nothing」にするとアイコンがモノクロになるが、Playストアからダウンロードしたアプリのアイコンはカラーだったりする(モノクロにもできるようだが)

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