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シェアリングエネルギー、豪州企業など業務提携 家庭用蓄電池活用を検証

 太陽光発電システムの第三者所有サービス「シェアでんき」を提供する株式会社シェアリングエネルギーは2023年1月25日、オーストラリアEvergen Pty Ltdおよび、株式会社Sassorと業務提携を開始。シェアリングエネルギーが所有する分散電源を活用したエネルギーマネジメントの技術検証およびVPPサービスへの商用化の検討を行う。

 シェアリングエネルギーは経済産業省「令和4年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業(以下DERアグリ実証)」に参画。「シェアでんき」と大容量かつ高出力蓄電池「Tesla Powerwall」をパッケージ提供する「シェアでんき蓄電池モデル」を活用し、アグリゲーションビジネス拡大のための実証事業を進めている。

 Sassorが提供するRA(リソースアグリゲーター)システム「ENES」と、Evergenが提供する制御APIの活用を通して、シェアリングエネルギーは「シェアでんき蓄電池モデル」として提供する蓄電池システムを統合、遠隔制御し、DR(デマンドレスポンス)やVPP(バーチャルパワープラント:自家発電事業者などが消費電気よりも発電電力が多くなる際に、余剰電力を電力会社線側に戻すように送ること)などをひとつのサービスにまとめる「アグリゲーションサービス」の商用化検討を実証する。

 シェアリングエネルギーとEvergen、Sassorは、今年度のDERアグリ実証により、家庭用蓄電池を遠隔制御する際の技術検証と課題の洗い出しや、収益化に向けた取り組みを加速させる予定だ。また、EV充電器や給湯器など、制御対象となるエネルギーリソースの種類と数量を増やして統合制御することで、電力の安定供給とカーボンニュートラルの推進も図るという。

「シェアでんき」は、初期費用0円で太陽光発電システムを設置し、電気代が安価になるサービス。一定期間経過後はシステム一式を無償譲渡されるなどの特徴をもつ。

 オーストラリアで設立されたEvergenは、エネルギーサプライチェーンのデジタル最適化を可能にするソフトウェアプラットフォームを提供し、再生可能技術の導入による利益の最大化を図っている。

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