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高単価の国産焼酎で世界の蒸留酒市場を狙う、株式会社SHOCHU X
株式会社SHOCHU Xは国産焼酎ブランド「SHOCHU X」を海外展開し、50兆円規模といわれる世界の蒸留酒市場におけるシェア拡大を目指す。世界の蒸留酒市場の規模は過去15年間で約30%拡大しており、とくに高価格帯のカテゴリーが伸びているという。
「SHOCHU X」は蒸留酒、高単価、個性的なローカル産品という3つの特徴が掛け合わされている。また、洗練されたボトルデザインやアルコール度数40%以上など、グローバル基準で焼酎を生産する。イギリスやフランスへの輸出が決まっており、フランスの日本酒コンクール「Kura Master 2022」では受賞確率10%以下といわれるプラチナ賞を獲得した。
蒸留酒業界は既存の老舗メーカーが強力で新規参入が難しい。しかし、橋本啓亮氏は国産焼酎を輸出する企業でのインターン経験から創業100年を超える酒蔵とのコネクションを獲得し、現在は共同で商品開発をしている。革新が起きにくい業界に「SHOCHU X」で新たな風を吹かせる。
受付DXを起点に地方創生を目指す、株式会社SmartInn
株式会社SmartInnは地方の小規模宿泊施設における受付をDX化することで、地方創生に貢献する。首都圏への一極集中や少子化で地方の働き手不足は深刻だ。しかし、地方の旅館では従業員の高齢化により複雑なシステムの使用や新しい運営方法の導入に強い抵抗があるという。また、おもてなしの文化から対面での受付にこだわる施設が多い。
SmartInnが提供するチェックインシステム「SmartInn Stay」は対面による接客はそのままに、従来紙を用いていた宿泊者情報の記入をスマートフォンへ切り替えることで、おもてなしの文化を損なわずに受付の効率化やデータ活用を実現する。
将来的にはキャンプ場や歴史資料館、レンタルサイクルショップなどさまざまな場所で受付システムの導入を目指す。地域全体でデータを取得することで町単位での観光戦略の立案も可能となる。松木駿氏は「地方に人とお金が集まることで美しい街並みが維持され、世界中の人々に愛され続けることができる」と語る。