世界最大の重機展示会「bauma(バウマ)」を見にドイツのミュンヘンに行ってきた。1日目&2日目については前編に記載した。
今回は3日目&4日目について記載していく。
もともと、baumaは3日間しか行かない予定だった。3日間チケットしか買っていなかったのだ。
3日目にbaumaとさよならしたつもりだったのだが、諸々理由があり、耐えきれなくなって戻ってしまった。
3Dプリンターで作った椅子
1日目に動いていない3Dプリンターを見たが(前編に記載)、なんとPERIが3Dプリンターの稼働デモをしていた!
しかし1日目に見たものはコンクリートポンプ車を使ったもので、どこにでも持っていけるし、ワークスペースも大きい。これは設置してからでないと使えないし、ワークスペースに制限がある。
PERIの巨大3Dプリンタ! pic.twitter.com/ztd2BoEgvm
— きゅんくん🦕 (@kyun_kun) October 26, 2022
小型でかわいい重機
巨大重機ばかりを見てしまいがちだが、展示されているものには小型のかわいいものもある。
人が乗る場所をたくさん確保しなければ、こんなにミニマムになるのかと驚いた。
可動式スケルトンバケット
砂と石を仕分けするバケットの中で、面白いものを見つけた。
通常の仕分けバケット(スケルトンバケットという)は、スケルトンになっているだけで、バケットそのものをフリフリして仕分けする。
しかしこれには、スケルトンの部分が動く機構があり、バケットそのものをフリフリしなくても仕分けができる。
作業効率や、重機の寿命の点で役に立ちそうだなと感じた。
岩と砂を仕分けするバケット! pic.twitter.com/VRnsBRQVl4
— きゅんくん🦕 (@kyun_kun) October 26, 2022
タイヤを履いた無人ショベル
無人で動く、タイヤで走る油圧ショベルを見つけた。
作りたい地形を指示するとその通りに地形を作ってくれるというデモをやらせてもらった。
話を聞いたところ、画像認識などでモノを運んだり、地形を判断して自分で移動して整地したり、高度なことができるようだ。
無人で動くロボットホイールローダーだ!!!作りたい地形を描いたらその通りに整地してくれるってデモやらせてもらった!! pic.twitter.com/kdjWwXjTwt
— きゅんくん🦕 (@kyun_kun) October 26, 2022
巨大チェーンソーのような重機
かっこいい重機を見つけた。
巨大チェーンソーのような掘削機だ。
お話を聞いたら、通常の丸いソードより、チェーンソー型の方が、地中奥まで掘削できるそうだ。
チェーンソー型を作っているのは世界で3社とのこと。レアなものを見れてうれしい。
珍しい三角形バケット
三角形のバケットを見つけた。
筆者は初めて三角形のバケットを見た。
話を聞いたところ、道路脇を掘るときや、地中にパイプを通したいときに便利らしい。確かに。
三角形のバケット初めて見た!!道路脇を掘ったり、パイプ通すところを掘ったりするのに便利なんだって! pic.twitter.com/f2yuzsHIyY
— きゅんくん🦕 (@kyun_kun) October 26, 2022
HITACHIキャップをゲット
日立ブースにかわいいキャップが売っていたので購入した。
ロゴのキャップはいろんなメーカーがよく販売しているが、重機を刺繍しているものは珍しい。
せっかくなので、似た重機と共に記念写真を撮った。
キャタピラの中で記念撮影
LIEBHERR(リープへル)のブースへ。
baumaでは、キャタピラの中に入って写真を撮ることもできる。
記念に、巨大油圧ショベルのキーホルダーを購入した。
実物は展示してなかったが、サイズ違いが展示されていた。
乗る部分が大きいのは、トイレなど生活に必要なものが搭載されているかららしい。
さよならbauma
最後はWirtgen(ヴィルトゲン)の展示場の屋上で重機夕景を見てbaumaとお別れをした。
やっぱりまだbaumaにいたい
3日目で重機夕景と共にbaumaにさよならした、と思えた。
翌日から3日間ロンドンに旅行して、そのあと日本に帰るつもりだったのだ。
しかし、ケンクラフトのケンさんから、baumaの後に重機等の模型を作っているメーカー、NZGさんに行くのだが同行しないかというお誘いをいただいた。
その機会を逃したくないと思い、日本への飛行機に乗るのをやめてヨーロッパに残ることにした。
NZGさんに伺う前の日曜日、最終日のbaumaにケンさんと共に行くことになった。
オカダの鋳物製アタッチメント
bauma 4日目!
オカダのブースへ行った。
重機のアタッチメントを作っている会社だ。
珍しいことに、アタッチメントを鋳物で作っている。
鋳物で作ると、溶接の接合部がないので、強いパーツになり、解体などの現場で役に立つ。
展示期間中、重機の周りに人が集まっていたり、乗っていたり、憩いの場になっていたりしたのが面白かった。
重機に乗る人々にほっこり
コマツが大きな重機でデモをしていたのだが、それを見ようと集まった人たちが重機のタイヤやキャタピラの上に乗っていたのがなんだかほっこりした。
そういえば、三角形のキャタピラはCATの特許らしい。
通常の、駆動部が地面に近いキャタピラだと石などが駆動部に挟まってしまうことがある。しかし三角形にして駆動部を上の頂点にすることで、地面の石が挟まるのを防ぐことができる。
写真はLIEBHERRのキャタピラ。LIEBHERRが作ってるってことは特許切れてるのかなあ。
通常の形状のキャタピラには石を外すためのスコップがついているみたい。
乗れる小型サーフェイスマイナー
Wirtgenの小型のサーフェイスマイナーに乗ってみた。
これは、マンホールの周りなど細かな場所の道路を削るためのものだそうだ。
クレーンのブームがテーブルに
アメリカのメーカーGROVEの商談スペースは、クレーンのブームがテーブルになっていた。触り放題だ。
モーターグレーダーの後ろ側
モーターグレーダーの後ろだけ売っているメーカーがあった。
モーターグレーダーというのは、道路を作る過程の序盤で使う整地作業をする重機だ。
付け替えで変身できるのは便利だ。
リモコン操作の運搬車
リモコンで動く、運搬する車が面白かった。
タイヤが90度曲がるので真横への移動も可能で、台は上下に動く。
リモコン操作なので人の乗る操縦席はない。
また、台は横にも縦にもパズルのようにつなげられて、大きいものも運ぶことができる。
今度こそ、さよならbauma
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