夢の技術! 自動運転の世界第43回

2040年の社会とEVはどうなる? 「国際学生“社会的EV”デザインコンテスト2022」が開催

文●鈴木ケンイチ 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

みんなで考える我々の社会とEVの未来

 2022年1月20日、「国際学生“社会的EV”デザインコンテスト2022」の開催を知らせるオンライン記者会見が実施された。これは、一般社団法人電気自動車普及協会(APEV)が主催する学生向けのコンテストだ。

2040年を想定し、社会デザインと、そのときのEVをデザインするというのが「国際学生“社会的EV”デザインコンテスト2022」のコンセプトだ

 一般社団法人電気自動車普及協会(APEV)とは、元ベネッセ会長(現・名誉顧問)であった福武總一郎氏の肝いりにて2010年に設立した電気普及協議会を前身とする、EV普及を目的にEV事業化などの情報を発信する団体だ。コンバージョンEVのガイドラインなどを作り発表している。

 その協会の活動のひとつが、このコンテストだ。これまでは「国際学生EVデザインコンテスト」の名称で、2013年の第1回から、2年ごとに過去4回が開催されてきた。例年、春頃までにエントリーがあり、1次審査、2次審査を経て、秋や初冬となる東京モーターショーの時期にあわせて最終審査&発表が行なわれてきた。本来であれば、2021年に第5回コンテストが実施されるところが、コロナ禍の影響で延期。改めて、3年ぶりとなる2022年に開催することが発表されたのだ。

1月20日にオンラインにて「国際学生“社会的EV”デザインコンテスト2022」の発表記者会見が実施された。会見最後には参加者全員での記念撮影が行なわれた

 ちなみに過去4回は純粋なるデザインのコンテストであったが、今回からは大きく変更することになった。それは「2035年のガソリン車販売禁止」や「2050年カーボンニュートラル」が話題になる中で、クルマと社会との関係は、この先、大きく変わることが予測される。そこで「社会そのもののデザインの構築、すなわち"社会デザイン"の理想的な姿を考える中から、EVのモビリティーとしてのあるべき姿を、参加者と協賛企業様・我々APEVが一体となりテーマのより良い解決策を導き出したい」というのだ。

2019年に実施されたコンテストの最優秀賞。HAL東京による「COCOON EV-SCHOOL」。車両の上部が分離してモニターとなり、子供たちの学校になるというコンセプトだ

 具体的には「2040年の社会デザイン(課題発掘)+コンセプト(解決策)+デザイン(説明としてのビジュアル)」を評価することになった。エントリーする学生には「2040年の社会背景の考察をまとめる」「考察からコンセプト(ストーリー)を組み立てる」「コンセプトがイメージできるビジュアルを添付する」の3点が求められる。

 また今回は「人材育成」にも力を入れており、期間中のワークショップや企業へのインターンシップも予定する。

 審査委員は、委員長の藤原 洋氏を筆頭に、安藤忠雄氏、井原慶子さん、ジャン・ファン氏、竹岡 圭さん、松本博子さん、パトリック・ル・ケモン氏、脇田 玲氏、田嶋伸博氏の9名。カーデザイナーだけでなく、建築家、アーティスト、自動車メーカーの取締役、ジャーナリストなど多彩な面々が揃っている。

 コンテストの日程としては、2月よりエントリーが開始され、6月に一次審査、7月にワークショップ、8月に二次審査、9月にワークショップ、10月に最終審査と表彰があり、11月以降に一般展示が予定されている。また、コンテストの公式ウェブサイトでは、過去大会の作品を見ることもできる。

2017年の最優秀賞。中国の広州美術学院の「EV ZERO」。都市交通を平面の2次元ではなく、立体的な3次元で構築するアイデアだ

 学生たちが考える、未来の社会とEVは、どのようなものになるのか。10月の結果発表を期待しよう。

筆者紹介:鈴木ケンイチ

 

 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを“分かりやすく”“深く”説明することをモットーにする。

 最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)。


 

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

過去記事アーカイブ

2026年
01月
02月
03月
04月
05月
2025年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
02月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
02月
05月
09月
10月
11月
12月
2016年
07月
09月
11月