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超小型EV×走行データ解析、出光興産とスマートドライブが二人三脚で進める新たなモビリティ社会の実現

出光興産 モビリティ戦略室 次長 福地竹虎氏×スマートドライブ 代表取締役 北川烈氏

連載
JOIC オープンイノベーション名鑑

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4人乗り超小型EVの来春リリースに向けて

──両社のパートナーシップについての見解と、次なる取り組みについてお聞かせください。

福地 スマートドライブさんの技術によるテレマティクス移動データの解析と、解析に基づいたアドバイスを提供してもらうことがこれまでの協業の基本となります。また、外部企業とのコラボレーションというのは、人と人のつながりであり、極めてシンプルだという確信を得られたことも大きな収穫です。スマートドライブさんは、我々の立場になっていろいろと考えてくれるので、単なる協業相手というよりも、もはや同志だと思っています。

 この春(※2021年12月時点)には、取り組みの次なるステップとして、新型車両と新型プラットフォームをリリースすべく準備している真っ最中です。お互いの関係をさらに強化しながら進めています。そして単に新しいプラットフォームを作って終わりなのではなく、EV車両とサービスプラットフォームというモノとコト双方をリンクしながらの開発を通じて、事業活性化や社会課題解決に寄与するような、さらに多様なサービスをともに創出していくことを目指しています。

 春からスタートする新事業には、2つの“日本初”があります。

 1つは国内初の形型認証を受けた4人乗りの超小型EVの実現であり、もう1つはサブスクリプションモデルとカーシェアという2つの利用形態を1つのIDで使えるようにすることです。こうして地方自治体など、モビリティに関して悩みを抱えている地域/人々に、サービスを提供していけたらと考えています。当社はこの前段階として、レース車両の開発などを手がけるタジマモーターコーポレーションと合弁で新会社「出光タジマEV」を2021年4月に設立しました。新会社設立のプレスリリースを行ってから、すでに想定を大幅に上回る多くの企業や地方自治体から引き合いが来ています。

──現在、最も課題と感じているのはどのようなことでしょうか。

福地 一番の課題は、想定を上回る4人乗り超小型EVの引き合いに対して、どのように対応していくかということです。お声かけ頂いている状況からもわかるとおり、この2年の間に世の中の潮流が大きく変わったのを感じています。問い合わせの数も2年前には考えられなかったほど増えています。このような流れの中で、スマートドライブさんのプラットフォームを活用できることで、これからさまざまなサービスを創出していけると考えています。

北川 我々としても、出光興産さんと一緒に現状のさまざまな課題を見据えながら、どのようにデータを活用すべきかについて取り組んでいるところです。

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