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【2021年自作まとめ】秋葉原PCパーツ街を振り返る

2021年12月30日 15時00分更新

文● ドリル北村

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10月
Radeon RX 6600が発売

 AMDの新型ミドルレンジGPU「Radeon RX 6600」搭載ビデオカードの販売が14日11時よりスタートした。発売されたのは5モデルで、販売価格は5万6100円~6万280円となっている。最安モデルの玄人志向がすぐに完売となった。

 その他のモデルについては、普通に購入できる状態だった。販売ショップによると、「Radeon RX 6600 XTと価格が近いので、様子見の人が多いのかもしれない」とのことだった。

新型ミドルレンジGPU「Radeon RX 6600」搭載ビデオカード。5モデルの販売がスタートした

11月
第12世代インテルCoreプロセッサーが満を持して登場

 11月4日22時、インテルのデスクトップPC向けCPU「第12世代インテルCoreプロセッサー」の販売が解禁。秋葉原の複数ショップでは恒例の夜間販売が行なわれた。一部ショップでは事前抽選や整理券の配布をしたため、22時の解禁以降はスムーズに商品の引き渡しが行なわれた。なお、夜間販売に集まった購入者は約70名ほどだった。

 ライバルのRyzen 5000シリーズを超える性能、そしてDDR5とPCIe 5.0の最新規格を採用することもあり、再びインテルCPUに脚光が集まることになった。

TSUKUMO eX.では抽選当選者を対象に販売。週末まで購入の権利があるため、解禁直後に買いに来た人は少なめだった

 DSP版「Windows 11」の販売が11日よりスタートした。価格は「Windows 11 Home」が約1万6000円、「Windows 11 Pro」が約2万1340円で、いずれもパーツのバンドル販売が条件だ。

 登場したのは、DVDメディアに収めらた簡易パッケージ品で、従来から販売されているWindows 10のDSP版とほぼ同じ。一部のショップでは発売を記念したセール品も用意しているが、いずれも反応は鈍い。急いで購入しようという人はあまりいなかった。

販売がスタートしたDSP版「Windows 11」

12月
「NVIDIA RTX A2000」が即日完売

 NVIDIAからワークステーション向けビデオカード「NVIDIA RTX A2000」が登場した。価格は6万9300円ながら、パソコンショップアーク、オリオスペック、パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店で入荷を確認したが全店で完売している。

プロフェッショナル向けの製品でリアルタイムレイトレーシングにも対応する「NVIDIA RTX A2000」

 Cooler Masterから、水冷ユニットのウォーターチューブを発光させるスリーブ「LED Tube Sleeve A1」が発売された。素材には水冷チューブの形状に柔軟に合わせられるソフトラバーを採用。1本に30個のアドレサブルRGB LEDを搭載している。

水冷ユニットのウォーターチューブを発光させる「LED Tube Sleeve A1」。オールインワン型水冷ユニットのドレスアップには最適

ビデオカードやDDR5メモリーなど
入手困難と価格高騰に悩まされた1年

 2021年は、新しいビデオカードが数多く登場した1年だった。そして品薄と価格高騰に悩まされた1年でもあった。ビデオカードだけでなくDDR5メモリーや、細かいところではCPUクーラーを固定するLGA1700対応のリテンションキットなど、いまだに入手困難なパーツも多い。

 SSDは、リード7000MB/sec超えのNVMe M.2対応SSDが発売され、あっという間にNVMeのスタンダードに。9月にはPS5の内蔵M.2スロットが使用可能になり、7000MB/sec超えのSSDはますます需要が高まっている。

 第12世代CoreプロセッサーでインテルがAMDの牙城を切り崩したのも2021年の大きなニュースだ。一方、新型コロナウイルスの影響で秋葉原のイベントは今年もほとんどが開催中止となった。半導体不足もあり、新製品は抽選販売方式にする新たな動きが発生した。3密を避けるには大きな効果があるものの、夜間販売特有のお祭りムードはほとんどなくなってしまった。

 PCパーツ業界にとっては厳しい1年ではあったが、そのわりには新製品が数多く登場したようにも思える。来年もインテルとAMDのCPU開発競争が続きそうだ。2022年もユーザーがワクワクするようなPCパーツが登場することを期待したい。

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