今年も残すところあとわずか。2012年の自作PC業界は、Ivy BridgeやWindows 8の発売で大いに盛り上がった年といえる。深夜販売も多く、数多くのPCパーツが登場して秋葉原を賑わせた。そんな2012年を、ざっくりと振り返ってみよう。
1月
Radeon最上位モデルの発売で1年がスタート
お正月気分が抜けない年明け早々に、AMDの最新GPU「Radeon HD 7970」搭載ビデオカードが発売された。シングルGPUとしてはRadeon最上位に位置する製品だけに、注目度は非常に高かった。
2月
人気のインテル製SSDに新シリーズが登場
インテルから新型SSD「Intel SSD 520」シリーズが発売された。コントローラーにSandForce製「SF-2281」を採用することで、これまで高価だったインテル製SSDのイメージを払拭。SSDの価格下落のきっかけとなった。
そして、1月27日に国内唯一のDRAMメーカーであったエルピーダメモリが事実上の破綻。業界内に衝撃が走ることになる。
3月
NVIDIAが長い沈黙を破り、新GPU“kepler”を投入
NVIDIAの「GeForce GTX 680」を搭載したビデオカードが登場、深夜販売が行なわれた。OSやCPUの深夜販売は過去にあったが、ビデオカードの深夜販売は珍しい。それほど「GeForce GTX 600」シリーズにかけるユーザーの期待が大きかったことを象徴している。GeForceの新型GPUを待ち望んでいた人は多く、深夜販売で完売となったことをきっかけに、人気を不動のものにしていく。
4月
“Ivy Bridge”の発売に街全体のテンションが高まる
2012年を象徴する大イベントが4月に起こった。“Ivy Bridge”こと第3世代Coreプロセッサー・ファミリーの販売解禁だ。ゴールデンウイーク直前ということもあり、多くの人が深夜販売に訪れ、秋葉原の自作パーツ街はまるで昼間のような賑わいとなった。
これを遡ること約3週間前の8日には、Intel 7シリーズチップセット搭載マザーボードの深夜販売も行なわれている。4月のPCパーツショップは、まさにインテル一色という雰囲気だった。