前へ 1 2 3 4 次へ

新車を買った情報2021第86回

ロードスターに必要なのはフィルターかマスクか

文●四本淑三 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「殿、直訴に参りました」
「何じゃ、近う寄れ」
「私はもう我慢なりません。やはりロードスターにもエアコンフィルターは必要です」
「何を言うか! 要らぬものは斬る。その潔さこそが軽量スポーツカーの真髄ぞ」
「いいえ、時はすでに21世紀。土ぼこりや虫だけならまだしも、花粉や黄砂やPM2.5の攻撃に苦しむお客様が……」
「ええい、その程度のものもやり過ごせぬようではオープンカー乗りとは言えん。ワシが叩っ斬ってやる!」
「殿、お客様を斬ってはなりませぬ!」
「では貴様から成敗してくれるわ!」
「ぎやーっ」

 そして後日。

「あの主任殿も短かかったな」
「フィルター1枚着ける着けないで、この30年で5人も斬られた。いい加減どうにかならんのか」
「そうだ! フィルターは着けないが、着けられるようにはしておく。これで解決だ」
「なんだそれ?」
「ホルダーだけ挟んでおけばいいのさ。だったらフィルターを付けたことにならないし、お客様のご要望があればエレメントを作るメーカーも現れる。我々は斬られず、社外品は売れ、カスタマーサティスファクションもバッチリ。だれもが、しあわせになる。コピー通りでいいじゃないか」
「人馬一体、Be a driverってか。よく分からんけど、ま、そうしとくか」

(※テキストは妄想です)

 新車を買った情報2021、私は四本淑三です。今回の話題の中心と致しますのはエアコンフィルター。エンジンの吸気ではなく、人間が吸う空気をきれいにするフィルターであります。

 これまでに再三申し上げてきたように、代々ロードスターにはエアコンフィルターがございません。現在のND型ロードスターもクルマの内外を隔てるのは、この虫取り網一枚のみ。

 これも百歩譲ってオープンが前提の幌ならまだ納得もできましょうが、聞くところによるとRFは車体剛性の設定もクローズドが前提。ならば空調もそれに準じたものでなければ筋が通りません。

 また不思議なことに、カウルカバー下の外気導入口には、いかにも何かが取っ付きそうなフレームがございます。多くの方と同様、私もそこに換気扇のフィルターを挟んでごまかしてきました。実は先ほどの外気導入口の奥にある虫取り網も、着脱可能なカートリッジ式なのであります。

 こうした「着ける気があるなら着けられるもんねー。純正部品は出ませんけどー」というイケズ構造の裏には、先のようなストーリーが隠されているのではないかと、私は常々妄想してきたのであります。もちろん、素人の妄想など1ミリたりとも真実にカスるはずもないのですが、妄想カムトゥルー。

前へ 1 2 3 4 次へ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

過去記事アーカイブ

2026年
01月
02月
03月
04月
05月
2025年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
02月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
02月
05月
09月
10月
11月
12月
2016年
07月
09月
11月