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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第125回

リサイクルテクノロジーの面白さ:

アップルの技術を結集した「HomePod mini」音質に満足

2020年12月08日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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●リサイクルテクノロジーの意味

 HomePodから実現してきたコンピュテーショナルオーディオ、S5チップ、20W USB-Cチャージャー、MacBook Pro 16インチの低音テクニック、Siriなど、HomePod miniは新製品でありながら、アップル製品のテクノロジーを上手く組み合わせて成立している製品であることが分かります。ここまで出所が分かる技術の組み合わせとなっている製品も珍しいのではないでしょうか。

 製品の成り立ちにはこうした面白さがありますが、製品としては、小型で部屋を良い音で満たすという、ちょうどニーズに足りていなかった領域を押さえつつ、デスクでの上品なステレオスピーカーという新しい役割も担うもの。そんな存在は、HomePod以上に支持される領域が大きいのではないか、と思いました。

 

筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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