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最新パーツ性能チェック 第310回

RTX 2080 Ti、RTX 2080、GTX 1080のFEと徹底比較

Ampere世代のGeForce RTX 3080 FE速攻レビュー、GTX 1080の最大3倍

2020年09月16日 22時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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PCI Express Gen3接続で性能は変わるか?

 今回は新旧合わせ15本のゲームでデータをとったが、そのすべてを今ここでお見せできない(毎度ギリギリまで引っ張る筆者が悪いのだが……)。残り13本の結果は次回に回すとして、最後に気になる「PCI Expressバージョンの影響」について検証してみたい。

 GeForce系GPUの接続インターフェースは、TuringまではPCI Express 3.0(Gen3)だが、AmpereからはGen4に格上げされた。すでにライバルAMDはRadeon RX 5700シリーズでGen4対応しているので、ここで両者は共通の土台に立ったことになる。だが、Gen4接続を確保するには、AMDのRyzen 3000シリーズ(内蔵GPUのないもの)とX570チップセットまたはB550チップセット搭載マザーボードを組み合わせるか、第3世代Threadripper+TRX40チップセット搭載マザーボードの組み合わせが必要になる。

 前述の通り、PCI Express Gen4のビデオカードはGen3環境でも問題なく利用できるが、理論上のバス幅は16GT/秒でなく8GT/秒(GTはGiga-Transferの意)に絞られてしまう。これがグラフィック性能にどう影響するか確かめてみたい。

 ここでの検証は、マザーボードのBIOS設定でPCI Expressの動作モードを強制的にGen3に落とした時のベンチマーク結果をデフォルトのGen4時と比較するというもの。検証に使うベンチマークは「3DMark」、「Rainbow Six Siege」、「Horizon Zero Dawn」の3つだ。なお、ここで登場するビデオカードはGeForce RTX 3080 FEだけだ。

GeForce RTX 3080 FE環境で「3DMark」を使い、PCI Express Gen4とGen3のスコアーを比較

GeForce RTX 3080 FE環境で「Rainbow Six Siege」を使い、PCI Express Gen4とGen3の平均フレームレートを比較

GeForce RTX 3080 FE環境で「Horizon Zero Dawn」を使い、PCI Express Gen4とGen3の平均フレームレートを比較

 この検証と類似の検証をRadeon RX 5700ファーストレビュー時に実施しているが、そこでも今回の結果とほぼ共通の結果が得られている。つまり、現行のGen4対応GPUをGen3環境で使っても差はほとんどないか、出たとしても3~5%程度の下落に留まる。もちろん、限界を攻めたいならGen4環境がベストなのは言うまでもない。

 しかし、Intelプラットフォームは未だGen3止まりだが、CPUのクロックという武器がある。Gen3とGen4のこのわずかな性能差ならCPUパワーで相殺する可能性も十分あり得るのだ。というわけで、GeForce RTX 30シリーズにはどのCPUがベストかについては、いずれ時を改めて検証することにしたい。

次回は残り13本のベンチマーク結果を一気に比較

 今回のGeForce RTX 3080 FEのレビューはここまで。次回は残り13本のゲームの結果をひたすら比較することにしたい。「Apex Legends」や「PUBG」、「Microsoft Filigt Simulator 2020」などのパフォーマンスが気になる方は、ぜひとも続報記事を楽しみにして頂きたい。

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