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最新パーツ性能チェック 第481回

Radeon RX 9050はわずか92Wの低消費電力でRDNA 4世代の先進技術を搭載、省エネと性能を両立した最新性能レビュー

2026年08月06日 10時00分更新

文● KTU (加藤勝明) 編集●北村/ASCII

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 2026年7月31日、AMDはRDNA 4世代のエントリーモデル「Radeon RX 9050(以降Radeonは略)」の国内販売を解禁した。型番から分かる通りRX 9060 XTの下位モデルであるRX 9060(OEM専用)よりさらに下位に位置づけられるモデルである。現状販売されているRX 9050はすべてVRAM 8GB版であり、4GB版はOEM専用となっている。

 気になる実売価格は約5万5000円。RX 9060 XT 8GBの最安モデルが5万4000円で流通しているのだから、RX 9050の初値は決してリーズナブルとは言えない。

 だが一概にAMDを責めることはできない。既存モデルとの価格逆転が発生しているのは昨今の為替やさまざまなコスト高が要因と容易に想像ができるからだ。直近では「Radeon RX 9070 GRE」「Ryzen 7 7700X3D」もそのパターンに陥っている。しかし今の価格設定では売れないことは確かなので、いずれなんらかの調整が入ることは確実だろう。

 そして今回は公式のレビュープログラムが存在しないため(エントリー品では良くあることだ)、ASRockより「Radeon RX 9050 Challenger 8GB」をお借りし検証している。同じ50番代のライバル「GeForce RTX 5050」や再販され実売価格が近い「GeForce RTX 3060 12GB」との性能差なども見てみよう。

ASRock製「Radeon RX 9050 Challenger 8GB」。現在5万4800円で流通している

カード裏面。基板そのものはとても短い

DisplayPort×2+HDMI×1という構成は、上位モデルのRX 9060 XTと共通。4画面出力のマルチディスプレー環境を構築したいなら、RX 9070以上あるいはGeForceを選択すべきだ

Board Powerは92Wであるため補助電源が必須。安易に6ピンにせず8ピン×1にしているのはとても良い

ここ数年なかった低消費電力モデル

 RX 9050のスペックは下表の通り。CU数はRX 9060 XTの32基から16基へ、ちょうど半分に減っている。1世代前のRX 7600のCUの方が多いので処理内容によってはRX 7600の方がはるかに強い可能性があることは覚えておこう。

 ただRX 9050はRDNA 4であるためFSR 4が無条件で使え(RX 7600にもINT8ベースのFSR 4があるが、どんなゲームでも通用するわけではない)、さらにFSR “Redstone”に含まれるさまざまな機能(Ray Regeneration、AIで強化されたFSRフレーム生成など)が利用できるなど、RX 7600にないメリットがある点は覚えておきたい。

RX 9050、および近傍の製品とのスペック比較
  RX 9060 XT 8GB RX 9050 RX 7600
アーキテクチャー RDNA 4 RDNA 4 RDNA 3
CU 32基 16基 32基
SP 2048基 1024基 2048基
Ray Accelerator 32基 16基 32基
AI Accelerator 64基 32基 64基
ROP 64基 64基 64基
テクスチャーユニット 128基 64基 128基
ゲームクロック 2530MHz 1920MHz 2250MHz
ブーストクロック 3130MHz 2600MHz 2655MHz
メモリーデータレート 20Gbps 18Gbps 18Gbps
搭載メモリー GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB
メモリーバス幅 128bit 128bit 128bit
メモリー帯域 322.3GB/sec 288GB/sec 288GB/sec
Infinity Cache 32MB 32MB 32MB
PCI-Express Gen 5 x16 Gen 5 x16 Gen 4 x16
Board Power 160W 92W 165W
補助電源コネクター 8ピン 8ピン 8ピン

 また、Board Power(TDP)は92Wと非常に小さい。残念ながらRX 6400のような補助電源なしモデルにはならなかったが、価格帯で競合するGeForce RTX 5050でも130Wであるため、RX 9050は特別消費電力が大きいわけではない。ただ補助電源なしモデルも見たかった、というのがユーザー心理だろう。

GPUの情報:「GPU-Z」で取得。エントリーなのにPCI Express Gen5 x16接続になっているのは評価したいところ

検証環境は?

 今回準備した比較用GPUは4種類。まずRX 9050の1つ上のRX 9060 XT 8GB、そして前世代のRX 7600。そしてRTX 5050と3060 12GBという布陣だ。RTX 3060 12GBを除けばVRAMはすべて8GB。RTX 3060のみVRAMを12GB搭載しているがGPUコアの設計が2世代古く、DLSSのフレーム生成すら対応していない。

 ドライバーは販売解禁時に公開されたAdrenalin 26.7.1、GeForceはGameReady 610.88を使用した。Resizable BARやSecure Boot、メモリー整合性やカーネルモードハードウェア強制スタック保護、HDRなどは一通り有効化、ディスプレーのリフレッシュレートは144Hzに設定した。

検証環境
CPU AMD「Ryzen 7 9850X3D」 (8コア/16スレッド、最大5.6GHz)
CPUクーラー EKWB「EK-Nucleus AIO CR360 Lux D-RGB」(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード ASRock「B850 LiveMixer WiFi」(AMD B850、BIOS 4.43)
メモリー Micron「CP2K32G64C40U5B」 (32GB×2、DDR5-5600)
ビデオカード ASRock「Radeon RX 9060 XT Steel Legend 8GB OC」(RX 9060 XT、8GB GDDR6)
ASRock「Radeon RX 9050 Challenger 8GB」(RX 9050、8GB GDDR6)
AMD「Radeon RX 7600リファレンスカード」(RX 7600、8GB GDDR6)
MSI「GeForce RTX 5050 8G VENTUS 2X OC」(RTX 5050、8GB GDDR6)
ストレージ Micron「CT2000T700SSD3」(2TB M.2 SSD、PCIe Gen 5)
Silicon Power「SP04KGBP44US7505」(4TB M.2 SSD、PCIe Gen 4)
電源ユニット ASRock「TC-1300T」(1300W、80 PLUS TITANIUM)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(25H2)

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