縦にスクロールするWEBページは縦768ドットでは物足りない
999gのChromebookを1週間ほど使ってみて気になったのは、一般的なテキスト処理やグラフィック処理なら1366×768ドットのWXGAは必要十分だが、縦にスクロールするのが常識のWEBページを見るには縦768ドットは少なすぎると感じたことだった。
ディスプレーの表示を縦横90度回転してくれるショートカットも見つけてはみたが、タッチパッドの方向指示との関係性がややこしくてChromebookを縦に持ってみても、画面操作はけっこう大変だ。カーソルキーではなんとか使えるが、なかなか悩ましい。
もちろん、提供された仕様外のことを好奇心だけでやっているので文句は言えないが、90度回転した時に表示画面の自動再最適化がされず、画面から溢れてしまったコンテンツを見逃してしまうのが少し残念だ。まあ、このあたりの仕様強化は上位機種や360度液晶回転型モデルに期待すべき範囲なのかもしれない。
今回衝動買いしたASUSの999gのChromebookは、Chromebookとしての最低限のスペックを999gのコンパクトボディに詰め込んだ3万円強のベスト・バイ・プロダクトだ。なにはともあれ筆者は、去年の夏、京都の一澤帆布でThinkPad X390用として採寸ミスでオーダーしてしまった謹製モバイルPCケースに、Chromebookがあつらえたようにピッタリ入ったことだけで十分だ。
全国民のスマホ保有率が70%近い現在、スマホとコンビを組んで使う次のステップの個人情報機器は誰もがパソコンだと思ってるかもしれない。しかし1週間ほどChromebookを使ってみた今思うのは、スマホの使い勝手を拡大するネクストステップは、昨今では年賀状アプリも使えるようになったChromebookが最有力候補だと思っている。
訂正とお詫び:初出時、タイトルの表記に誤りがございましたので、訂正いたしました。(2020年7月3日)

今回の衝動買い
アイテム:ASUS Chromebook(C223NA-GJ0018)
・購入:ヨドバシ.com
・価格:3万4450円(税込)
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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