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松村太郎の「"it"トレンド」 第298回

モバイルバッテリーのAnkerがレッドオーシャンを勝ち抜けた理由

2020年04月28日 16時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII

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●「10年」という時間概念

 突然ですが、10年前、2010年に皆さんは何をしていたでしょうか。筆者は日本にいて、原稿の仕事の傍ら、いろいろな新しい取り組み、例えばメディアを活用したコミュニケーションを考える仕事に取り組んでいました。

 今振り返ると、大学院を卒業してから5年間試行錯誤している中、「5年後に大好きな同じ仕事を続けるにはどうすればいいだろう?」と悩みつつ試行錯誤していた時期でした。

 結論から言えば、米国に渡る準備を始めました。東京以外の都市での生活、英語環境といった、まだしていない経験をしなければと思い、東京から初めての引越しを米国、サンフランシスコ郊外のバークレーに定めて準備を始めたところでした。

 何の仕組みもわからない米国の、初めて住む都市で学生に戻り、収入がゼロになる恐怖、リーマンショック後の異常なインフレで許せないほど生活コストが上昇するなど、もう少しインパクトが薄くてもよかったのに、と思いますが……。

 ただでさえ10年は区切りの良い数字だし、ちょうど1980年生まれということもあり、2020年はソワソワと浮き足立ってしまいます。ついつい、過去の10年、5年、そしてこれからの5年、10年という長めのタイムスパンで物事を考え、今の行動を変えようとします。

 もちろん、変わることが全て素晴らしいとは思いませんが、テクノロジーが身近で、それを追い掛けることを生業にしていると、10年という盛衰に想いを馳せてしまいます。

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