確定申告の時期は、税務署や市区役所が大混雑して、持ち込みの申告には時間がかかります。郵送するにしても、提出書類を印刷し、封筒や切手を用意するのは面倒ですよね。
e-Taxなら、家に居ながらスピーディーに申告できます。e-Taxによる申告をお勧めする最大の理由は、2020年分の確定申告以降は青色申告特別控除額が65万円から55万円に減額され、e-Taxでの申告のみ65万円に優遇されるからです。
e-Taxは手続きが面倒なイメージがあるかもしれませんが、e-Taxの申告方式が改正され、マイナンバーカードがあれば簡単にできるようになりました。ただし、マイナンバーカードの取得には1ヵ月程度かかるので、早めに準備を始めましょう。
マイナンバーカード方式だと手続きがカンタン
2018年提出分までの確定申告でe-Taxを使うには、事前に届け出をして、e-Tax用のIDとパスワードを発行してもらう必要がありました。前回(2019年提出)からは、事前の届け出やID、パスワードの入力が不要になり、マイナンバーカードだけで手続きできるようになっています。なお、マイナンバーがない人のための暫定措置として、事前に届け出ることでIDとパスワードだけでe-Tax申告ができる方式も用意されていますが、あくまで暫定的なものなので、マイナンバーカード方式での申告をお勧めします。
マイナンバーカードから電子証明書を読み取り、ウェブ版のe-Taxソフトで申告書データを作成すれば、オンラインで確定申告書を提出できます。
iPhoneやNFCスマホがあれば、ICリーダーライターは不要!
マイナンバーカードに組み込まれた電子証明書の読み取りは、マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォンが利用できます。これまではAndroid版の一部のNFCスマートフォンのみに限られていましたが、2019年11月からiPhone も対応しました。対応機種はiPhone 7以降、もちろん最新のiPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxも使えます。
マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧
(公的個人認証サービスポータルサイト PDF)
お使いのスマートフォンがマイナンバーの読み取りに対応していない場合は、ICカードリーダーライターが必要です。2000円前後で購入できるので、こちらも早めに準備しておきましょう。
マイナンバーから電子証明書を読み取るには、クライアントアプリを使います。

