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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第626回

箱好き猫を一眼レフカメラで撮影するテク

2019年09月05日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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箱から出さずに撮影するときは
手元にカメラがないならスマホが一番

 厄介なのは、その撮影。かふかが箱に入るときって、たいていわたしはパソコンに向かってる。で、箱かふか写真を撮ろうとカメラを取りにいくと、わたしが立ち上がったのをみて、遊んでくれると思うのか、ごはんをもらえると思うのか箱から出てきちゃうのだ

 たまたま机の上にカメラがあればよいが、そうじゃないときは……手元に必ずあるカメラ……スマホを使うことになる。でも、せっかくならちゃんとしたカメラで撮りたいし、同じアングルの写真ばかりにはしたくない。室内は暗いし背景もごちゃっとしてるので、明るい単焦点レンズをつけて撮りたい。悩ましいのはそこである。それに同じシチュエーションでも上から撮るか横から撮るか、どの角度だと一番よいか、その都度違う。

目の高さから普通にとった箱かふか。ただ床の上の箱に入っているだけで絵的に面白みがない。2019年4月 富士フイルム X-T2

この箱が気に入ったのかしばらく動かないでいてくれたので、椅子から降りて猫目線で。箱に入ってる感は出たけど、角度的に箱に立体感が欲しかった。2019年4月 富士フイルム X-T2

 なかなか難しいのであるが、逆に飼い猫を撮るのって写真の勉強にもなるな。もたもたしてると動いちゃうし。さて、かふかは箱がどんなに小さくても入っていようとするのであるが、今までで一番ムチャしたのがこれ。丸くて小さな籠。まあちょこんと座るだけならなんとかなる。

たまたま床に籠を置いたままにしておいたら、ちゃっかり座っちゃったのだ。不安定なはずなんだけど気にしないらしい。2016年4月 オリンパス E-M1

 そこに寝ようとしたのである。

いやそれは無理だろうと思ったのだが、猫のバランス感覚すごい。なんとか転がった。2016年4月 オリンパス E-M1

 そして、最終的には無理矢理丸くなっておさまったのだ。いやおさまってないけど、おさまりきれてないけど。

無理矢理丸くなって入ろうとしてる……いやいくらなんでもムチャ。籠こわれる……というかこわれた。2016年4月 パナソニック LUMIX TX1

 いくら何でも無理。というわけで、やっぱ猫は被写体として面白いのであった。猫を飼っているみなさま、ぜひその猫らしい姿をいっぱいおおさめくださいませ。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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