Frontierの設置開始は2021年半ば
2022年後半に運用開始
ちなみにFrontierの導入スケジュールは以下の画像のとおり。2019年5月に契約が完了するが、それ以前の2019年初頭から導入のための建物や電力、冷却設備の設置が始まるとともに、ソフトウェア開発の準備が始められている。
画像の出典は、オークリッジ国立研究所のサイト
Installation、つまり設置開始は2021年半ばを予定しており、2022年中旬までにこれを完了、2022年後半に運用開始というスケジュールだ。
AMDが順調に開発を進められれば、今年が7nmのRomeとNAVI、2020年にはMilanとNext-Gen GPU、2021年の設置開始時にはMilanの次とNext of Next-Gen GPU(おそらくは5nmプロセスになると思われる)が用意できることになる。タイミング的には、このあたりが適切な選択ではないかと思う。
ちなみにソフトウェアの話をしたが、実はこのソフトウェアについてAMDのリリースでは“An enhanced version of the open source ROCm programming environment, developed with Cray to tap into the combined performance of AMD CPUs and GPUs.”とある。
Crayのリリースでは“To make this performance seamless to consume by developers, Cray and AMD are co-designing and developing enhanced GPU programming tools optimized for performance, productivity and portability. This will include new capabilities in the Cray Programming Environment and AMD’s ROCm open compute platform that will be integrated together into the Cray Shasta software stack for Frontier.”としており、表現は違うがAMDのROCmの拡張版(*)にCrayのツールを組み合わせたものがソフトウェアのベースになるとしている。
これは結構大きなインパクトがあるもので、これまでROCmの採用がなかなか進んでこなかったのが、これで大きな弾みをつけることになりそうだ。
(*) そもそも現行のROCmはVegaまでをターゲットにしたものなので、当然将来のバージョンになるわけで、拡張版なのは間違いないだろう。
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