MoguraVRのゲームとって出し 第106回
ワイヤーフックVRアクションゲーム「Windlands 2」 高所を飛び移りながら移動する独特の浮遊感が爽快!
2019年04月08日 15時30分更新
今回は、広大なフィールドをフック付きのワイヤーで飛び回れるVRアクションゲーム「Windlands 2」を紹介しよう。Steamなどで好評を博した「Windlands」の続編。武器で攻撃する要素と、マルチプレイの追加が大きな変更点である。プレイヤーは巨人を撃ち倒し世界を救うために、高くそびえ立つ山のような遺跡を探索し先に進んでいく。ゲームの冒頭では、影絵のような雰囲気のあるデモでストーリーが語られる。
基本的な操作としては、ハンドコントローラーのトラックパッドで移動やジャンプをする。両手のトリガーで手元からワイヤーフックを射出し、地形のうち緑色の部分に当てることで、フックを突き刺すように繋げる。ワイヤーにぶら下がりながら、移動することも可能。漫画『進撃の巨人』の立体機動装置のように、次々に左右のワイヤーを繋げる先を変えながら、飛び回って移動するのは爽快だ。VRによる主観視点のため、飛び回る際の風景の変化もダイナミックで心地良く、独特の浮遊感もたまらない。
一方、フィールドは高所なので、ワイヤーフックでの飛び移りに失敗すると、主観距離で落下してしまう場合もある。このときの「落下感」とも言える感覚もリアリティー満載だ。エレベーターや遊園地の降下型アトラクションで急降下するときのような、感覚を確かに感じてしまう。落ちているのに、浮いているようにも感じる、お腹のあたりがフワっとなるあらがえない感覚である。実際には、しっかり地に足を付けているのに、全身の感覚が錯覚をするというのも、VRならではの体験。なお、1番下まで落ちるとチェックポイントから再開するので、とくにペナルティなどはない。
敵と戦うときは、ハンドコントローラーのグリップボタンを握り込む。両手のワイヤーフックを弓と矢に変え、弓を引くアクションで矢を飛ばせる。ワイヤーフックと弓矢の使用は排他のため、アクションは難しい。飛び回って、敵の攻撃を回避しながら、攻撃するようなものである。それだけにうまく立ち回ることができれば、スタイリッシュなバトルを楽しめる。
クレイアニメのような独特の風合いのグラフィックによる、幻想的なフィールドも見どころ。壮大な風景を見渡せるような場面もあり、移動しているだけでも楽しい作品だ。ただし、アクションゲームとしての難易度は比較的高め。ゲーム開始時に難易度を選べる。活用してほしい。マルチプレイでは最大4人までの協力プレイが可能だ。
©2019 Valve Corporation.All rights reserved.
この連載の記事
-
第127回
デジタル
VRゲーム「Dance Collider」はリズムゲーにダンスの要素が融合! -
第126回
デジタル
可愛いミニチュア世界のVRパズルゲーム「The Curious Tale of the Stolen Pets」 -
第125回
デジタル
船長となり海賊船を倒せ!VRシューティングゲーム『Battlewake』 -
第124回
デジタル
少女と共に館の謎を解け!VR脱出アドベンチャーゲーム「Last Labyrinth」 -
第123回
デジタル
リズムゲームの爽快さとシューティングの緊張感が融合した「Pistol Whip」 -
第122回
デジタル
VRパーティーゲーム 「RADtv」は、みんなで家に集まってワイワイ遊べる -
第121回
デジタル
VR空間内にピタゴラスイッチ風の装置を組み上げる「Gadgeteer」 -
第120回
デジタル
探索型VRアドベンチャー『Fujii』で不思議な異世界を巡ろう -
第119回
デジタル
剣戟が楽しめるVRアクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」 -
第118回
デジタル
VRアドベンチャー「Mr.Hack Jack」ロボット探偵になり事件を解き明かせ -
第117回
デジタル
美しい世界で襲い来るロボットを撃ち倒す VRアクションシューティング「Singularity 5」 - この連載の一覧へ