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MoguraVRのゲームとって出し 第126回

キュートなミニチュア世界でペットを探し出せ!

可愛いミニチュア世界のVRパズルゲーム「The Curious Tale of the Stolen Pets」

2020年01月21日 14時30分更新

文● MoguLive

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 今回はVRパズルゲーム「The Curious Tale of the Stolen Pets」を紹介しよう。本作は可愛らしいミニチュアの世界が舞台で、各地にいるペットを見つけていくことが目的。絵本を読んでいるかのように進んでいく温かい物語が魅力的な作品である。本作は日本語にも対応済みだ。

 ゲームは主人公のおじいちゃんの語りから始まる。主人公とおじいちゃんがひと時を過ごした過去のロケーションを巡りながら、思い出を振り返っていく、というのが大まかなあらすじだ。プレイヤーがいる場所は主人公の幼少期の子供部屋。部屋には昔の思い出が詰まった絵が飾られており、絵に触れることでその世界へと移動することができる。

 思い出の地での操作方法は「世界をつかんで回転」「オブジェクトを触る・掴む」といったシンプルな操作。複雑な操作は要求されないので、VRゲーム初心者でも安心してプレーできる。

 まず最初に訪れるのは、主人公が夏休みを過ごした別荘。山の頂上にある家からキャラクターが現れたり、家の前の洗濯物が揺れたりなど、当時の思い出が再現されているようだ。周囲を観察しながらこの世界に隠れているペットを見つけ出そう。

 最初のステージでは、揺れる草むらに犬が隠れていたり、宝箱の中に食いしん坊なウサギが忍び込んでいたりなどする。ペットにもそれぞれ思い出があり、ペットを発見するごとに昔話が聞ける。もちろんペットにも触れることができるので、是非ペットたちの可愛らしいリアクションを見てほしい。

 次に訪れる雪山の世界では、全体を走り回る機関車が登場。また、雪を解かすドライヤーや雪を生成するアイテムなども使えるようになる。使いまわしのギミックを多数設置するのではなく、各地でその世界にぴったりなギミックを利用して攻略していくのは面白い。

 筆者は全編を通して雪山が一番好みで、ステージを中心に降り注ぐ雪を見ていると、まるで自分がスノードームの中に入り込んだかのような気分でプレーできて楽しかった。可愛らしい世界観ともとても良くマッチしている。

 思い出の地は全部で5つ。上記で紹介した他に、海が舞台のアクアリウムや恐竜がいる時代、魔法のお城といった世界が用意されている。そして、ステージが進むにつれて主人公の過去も徐々に明らかになっていく。

 本作の難易度は全体的に低いので、ゆっくりと解いていけばクリアできるような設計だ。全5ステージとややボリューム不足にも感じるかもしれないが、各ステージは細かな部分まで良く作りこまれており、ギミックもどれも面白いものが揃っているので終始楽しむことができた。また、各地にはペットの他にコインも隠されているので、やりこみ要素も用意されている。まったりとパズルゲームをやりたいという人にオススメの1本である。

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