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MoguraVRのゲームとって出し第87回

バットマンとなり事件の真実に迫れ

バットマンになりきって存分に楽しめるVRアドベンチャー「Batman: Arkham VR」

2018年10月03日 18時25分更新

文● Mogura VR

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 2018年9月に発売された、アメコミヒーローのスパイダーマンになって遊べるオープンワールドアクションアドベンチャー「Marvel's Spider-Man」が現在人気を博している。蜘蛛の糸を飛ばして街中を自由に移動するというスパイダーマンらしさを見事に再現している点がその理由だ。

 今回は、同じくアメコミヒーローの人気キャラクター「バットマン」になりきって遊べるVRアドベンチャーゲーム「Batman: Arkham VR」を紹介する。オープンワールドではないが、VRならではの「なりきり」っぷりは抜群の作品だ。ゲームの世界観としては主にコンシューマー機で展開している「アーカム」シリーズを踏襲しており、物語はバットマンが連絡の取れなくなった仲間の捜索に向かうことから展開していく。

 プレイを始めてまず体験するのは、主人公のブルース・ウェインがバットマンに「変身する」シーケンス。地下洞窟の秘密基地「バットケイブ」に降りていきながら、バットスーツを身に着け、アンカーを撃ち出せる銃「グラップネル・ガン」や現場でさまざまな解析などを行える「鑑識スキャナー」、投擲武器「バットラング」という3つのガジェットを手に取っていく。チュートリアルを兼ねたシーンだが、SF的なワクワク感のある空間が「なりきり」気分を見事に盛り上げてくれる。

 続いてエレベーターがどんどん下がり、地下洞窟の風景が開ける流れも感動的で、筆者はエレベーターで高所から下っていくときの下腹部が「ひゅっ」となる感覚を抱いた。そこからはバットケイブで情報を整理し、いよいよ街へ。映画さながらのギミックで登場するバットモービルも非常に格好良いい。

 ゲーム内容は本格的なアドベンチャーとなっている。事件現場で鑑識スキャナーを利用し、犯行当時の状況を再現しながら怪しい所をチェックすることで物語は進行する。ゲームの進行に応じて街の各地を移動していくわけだが、各シーンでの移動はワープのみと、街の中を自由に歩き回れるわけではない。だが、シーンによっては高所から見下ろすこともできる夜の街の姿は非常にクオリティが高く、足元から地上を覗き込んでみたりするのも面白い。

 脱出ゲーム的な謎解きが必要な場面や、ガジェットを駆使して緊迫した状況を切り抜けていくような場面も用意されている。バットラングは投げると目標に向けてある程度のホーミングがかかるようになっており、ブーメランのように弧を描いて飛んでいくのも気持ちいい。

 ストーリーはシリアスで重く、衝撃的なラストが待ち受けている。「振り向く」というVRならではの動作を利用した幻想的な演出も見どころだ。メインシナリオ自体は2時間程度でクリア可能と程々のボリュームだが、クリア後にはゲーム内の各所に散りばめられた追加の謎解きを解いていく要素が解放され、周回によるやり込みも楽しめる。バットケイブではキャラクターの資料などを閲覧することも可能で、等身大のキャラクターモデルに複数のポーズを取らせることができるなど、デジタルフィギュアとしても楽しめるようになっている。

 また、バットケイブでは射撃訓練としてバットラングによる射的ゲームを行うことも可能。前述の通りバットラングはある程度のホーミングがかかるが、逆に言えばうまく狙わないと「当てると減点になるターゲット」へ飛んで行ってしまうこともあり、時間制限の中でのハイスコア追求に熱中できる。純粋にアクションゲームとしても楽しい内容に仕上がっている。この射撃訓練はとある条件で「当ててはいけないターゲットばかりの中に当てていいターゲットが1つだけ」という高難易度バージョンもプレイできるので、こちらもぜひチャレンジしてみてほしい。

 本作はハイクオリティなグラフィックと「なりきり」感抜群のガジェットにより、バットマンの作り込まれた世界観を存分に堪能できる作品となっている。一部の謎解きが本格的すぎて周囲を十分に見渡さないと行き詰まりかねないシーンがあるのがやや難点といえば難点だが、VRゲームとしてしっかり遊べるゲームであるとも言える。アメコミヒーロー好きなら是非、感動ものの変身シークエンスも含め体験してほしい作品だ。

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