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MoguraVRのゲームとって出し第93回

家の中には仕掛けがいっぱい、小さな世界で大冒険!

VRで赤ちゃんになって遊べるシミュレーター「Baby Hands」

2018年11月29日 17時45分更新

文● Mogura VR

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 今回は、赤ちゃんになって無人の家の中を冒険するゲーム「Baby Hands」を紹介。特別な目的はなく、家の中を自由に探索するシミュレーター的な作りだが、どの部屋にもインタラクティブな仕掛けが豊富に施されており、家全体でびっくり箱のように楽しめる作品だ。

 ゲームを開始しボタンでキャリブレーションを行なうと、視点の位置はほぼ床の高さ。普段はなかなか体験できない赤ちゃんの視点をシミュレートできるわけだ。この状態で左右のハンドコントローラーを振って「ハイハイ」で進めるほか、トラックパッドにより左右へ視線を回転させたり、後ろに下がることが可能。また、一時的に立つことで周囲を見渡すこともできる(といってもそれでもまだ大人の視点よりはずっと低い視点なのだが)。サイズ感も赤ちゃんの主観をシミュレートしたようなものとなっており、机やソファなど、何気ない家具が巨大に見えるのが新鮮だ。

 最初に赤ちゃんが居る囲いを自らの手で開けて、広い部屋に飛び出したらいよいよ冒険開始。数部屋ある家の中には、赤ちゃんが興味を持ちそうなものが山ほど落ちており、自由に手に取って遊ぶことができる。ビデオデッキにテープを入れたら再生が始まったり、ラジコンカーを操作できたりと、「触ったら何か起こるかな?」と思ったものは大抵何かしら反応があるのが面白い。ビデオデッキや80年代風のパソコンなど、どこか懐かしい雰囲気も感じさせる。

 さらに、おもちゃの弓を手に取って近くの的に当てるとそのまま射的ゲームが始まり、見事すべて命中させると実績が解除されるといった要素や、各地に散らばるアイテムを集めていく収集要素など、ちょっとした隠し要素的なやり込みの数々が仕込まれており、謎解きアドベンチャーゲームのような楽しみ方もできる。赤ちゃんが主人公なだけに、言語非依存な謎解きになっているため気軽にプレーできるのもよい。

  キーアイテムを持って大きく移動するような場面もあるが、移動中に面白そうなものを見付け、ついそちらに夢中になって本来の目的を忘れてしまうという、ある意味いかにも赤ちゃんらしい失敗をすることもあった。筆者が迂闊なだけという可能性もあるが、それだけ家中に面白そうなものが散らばっているということでもある。ゲームの舞台自体はそう広いわけではないが、そこにあるオブジェクトの数、そしてひとつひとつの作り込みは半端ではない。

 さらに、他の人が居ない家で赤ちゃんが自由に動けたら… ということで、色々と「やらかしてしまう」ことができるのも本作ならでは(?)。冷蔵庫を開けて中のものを好き勝手に食べてしまったり、部屋の中で洗剤を出して泡を飛ばしまくったり… ちょっと書くのが憚られる、もっと危険なこともできてしまう。本作は赤ちゃんシミュレーターといってもあくまでゲームであって教育的な要素があるわけではないが、強いて言えば「赤ちゃんの手の届くところに危ないものを置かない」ことの重要性を教えてくれる、かもしれない。

  仕掛けの中には人形がひとりでに動き出すようなものもあり、ファンシーで少し不思議な世界を堪能できる。ものを持つときの判定など操作にややぎこちなさを感じる面も一部あるが、それもまたある意味赤ちゃんらしいといえばらしいかもしれない。誰でも気軽に遊べて、コンパクトなフィールドの中にネタが詰まっている作品なので、ゲーム実況などにも向いていそうだと感じさせられた。赤ちゃんなりきりプレーもアリ……かも!?

 対応ヘッドセットはHTC VIVE、Oculus Rift、Windows Mixed Reality。Steamストアでの価格は2050円。

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