ことでん全52駅の全キャラクターをデザインした高松工芸高校が大賞受賞
中小企業庁の高校生向け起業会教育プログラム「学びと社会の連携促進事業」
撮影●井山 敬博
地元商店街の活性化へ向けて、古着屋を1日限定オープン
埼玉県所沢市の代表チーム「imprenditore」は、商店街と一緒にプロジェクトに取り組んできた。発表タイトルは、「和ケ原商店街を埼玉のアメ横に戻すために」。若者が来たくなる商店街づくりをテーマに、商店街に古着屋をテストオープンし、その活動と今後の進展について発表した。
8月に実施された5日間のプログラムで、地域へインタビューを実施した結果、1)若い人の利用が少ない、2)商店街全体の高齢化、3)空き店舗の増加、という3つの問題が見つかった。問題の解決案として、若者の興味をひきやすい古着屋を1日限定でオープンしてみることに。
まず古着を集めるために、プレスリリースを作成。また、古着通販のブランディアに趣旨をプレゼンし、寄付をしてもらったという。
集客は、商店街にチラシの制作を依頼し、学校での配布やSNSを通じて宣伝を行った。 当日の売り上げは、10万円4650円、経費や人件費などを引いた利益は2万7949円を今後の商店街の活動経費にするとのこと。
アンケートでは、古着屋の継続営業を求める声が多く、今後も継続して活動していきたいそうだ。次回は早めに宣伝などの準備をして、より集客を増やしたい、と述べた。
住民自らが情報発信する観光マップアプリ
宮城県仙台市の代表チーム「TEAMファン」は、「白石の観光客を増やす~白石城から始まる観光ルートアプリ」を発表。きっかけは、白石高校出身のメンバーが白石城の良さを観光客にも知ってほしい、という思いから。フィールドワークとして白石市役所で話を聞くと、町の情報発信がうまくいっていないことに課題を抱えていることがわかった。
そこで、街を知ってもらうための観光アプリを開発。スポット情報は、町の住民が登録する投稿型アプリとし、登録のハードルを下げるためにLINEからの投稿も可能にしている。さらに、登録数の増加や地域活性を図るため、地域内の魅力を発見し、ポイント数を競うイベントを実施。
このアプリを使うことで、観光客は、通常の観光ガイドにないスポットや町の魅力を知ることができ、住民は、自ら主体的に町の観光化に関われるのがメリット。プログラミング好きという発表者。今後は、多くの人の役に立ち、喜ばれるプログラムを開発していきたいそうだ。