これからの35年を見据えた、カーボンコアガードの
G-SHOCK(GA-2000E-4JR)を衝動買い
1983年に登場した初代G-SHOCK腕時計「DW-5000C」から数えて昨年は35周年に当たる年だった。そして昨年から今年にかけて35周年を祝うアニバーサリー商品が数多く発表・発売されている。今回、筆者が店頭で見て即衝動買いしたGA-2000シリーズのG-SHOCKも、その流れを受け継ぐ未来志向の製品だ。
今回の商品は、当初から青、黄、赤のカラーバンドを採用した3モデルが用意されている。筆者が衝動買いしたモデルは、赤と黒のレイヤーを持ったバンドを取り付けた「GA-2000」に、交換用のバンドを更に2種類キッティングしたスペシャルパッケージ商品(GA-2000E-4JR)だ。
あくまでGA-2000は同社の普及型G-SHOCKであり、昨今同社が積極展開しているスマホと連携してスマホ側から各種設定ができる「G-SHOCK Connected」には対応していない。またソーラーバッテリーでもなく、電波腕時計の機能も搭載していない。極めてシンプルな平均月差±15秒の“G-SHOCKクォーツ腕時計”そのものだ。
さて、早速GA-2000シリーズが今回実現した進化をみてみよう。今回の商品の特長は、35年に渡るG-SHOCKの歴史の上に立ち、素材、構造、外装設計を見直し、従来のG-SHOCK以上のタフさを実現し、今後の10年、20年を見据えたコンセプトを確立することを目標のひとつにした製品だと言っても良いだろう。
本体ケースには“カーボン繊維入りファインレジンの強化樹脂”を採用し、センシティブな腕時計モジュールを外部環境から守るより強化された耐衝撃構造を実現した。また、ケースの強度を向上させることによってボタンガードを無くし、より洗練されたシンプルな外観デザインを実現している。
強度強化の実現には、腕時計のバックパネルの工夫が一役買っている。内側に位置するステンレス製のパネルバックと、ガラス繊維入りファインレジンのバックカバーの二重構造のふたを装備し、平置き時の上からの圧力に対し、バックカバーで裏面への衝撃を緩和できるようにしたことだ。
これにより、デザイン的に従来の湾曲した弾性が強くハードな樹脂製のベルトではなく、よりエレガントで平置き可能なフラットバンドの装備を可能にした。筆者のモデルに採用されたバンドは“橙混じりの赤”とG-SHOCK基本カラーの黒の2色成型バンド。黒オンリーのバンド、カーキ色のクロス素材のバンドの3つだ。
前者2本の樹脂製のバンドは柔軟な樹脂ラバー系で、腕への装着感も心地よい。デザイン的にバンドと極めてマッチした尾錠(バックル)もスムースで、“つく棒”は構造上まったく左右にブレることがなく、確実に一発で狙った小穴に入り、片手での腕時計の装着、脱着には極めて適している。

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