■ストリーミングが権利者団体に打撃か
これまで、権利者団体はオーディオ用CD-Rなどが売れれば、それだけ補償金を得られていた。しかしここ最近、わざわざCDをレンタルしてCD-Rにコピーするという人は相当、減少している。
時代はすでに音楽のダウンロード配信からApple MusicやLINE Musicといったストリーミング配信に移行しつつある。
権利者団体にとってみれば、黙っていても補償金が入っていたにも関わらず、ストリーミング配信が中心となれば、そうした補償金も減少していく。「過去には40億円程度の収入があったが、いまでは3千数百万円程度に落ち込んでいるようだ」(業界関係者)と見られており、権利者団体にとってみれば死活問題なのだ。
そこで、新たな補償金を確保しようと動き出したのが「対象を拡大する」という戦略だ。
CD-Rだけでなく、iPodやウォークマンなどの専用機器に「補償金」を積めば、権利者団体の収入が増える。そこで権利者団体が水面下で、補償金を載せられるように動いているというわけだ。
「iPodやウォークマンも昔に比べれば人気は下火であり、さほど影響はないのではないか」という見方もできるが、仮に専用機が対象となった場合「将来的にはスマホやパソコンなどの汎用機も補償金の対象にしよう」という議論につながる恐れもある。
結果、音楽や録画データを保存できるあらゆる機器が補償金の対象になることも考えられる。スマホやパソコンを販売する際、補償金を載せるということは、消費者はそれだけ値上げされた製品を買わざるを得なくなる。
我々消費者が補償金の負担をさせられないよう、今のうちにこの流れを食い止める必要があるのだ。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第291回
トピックス
コミケで2Gbps級も KDDIとソフトバンク“つながる”舞台裏 -
第290回
トピックス
楽天モバイル、KDDIローミング終了でどうなる? 10月以降の通信品質に懸念 -
第289回
トピックス
なぜahamoは40GBに増量したのか 見えてきたドコモの“本音” -
第288回
トピックス
Galaxy Z Fold8を使ってわかった、“パスポートサイズ”が想像以上に快適なこと -
第287回
トピックス
なぜ? 携帯4社が「Galaxy Z Fold 8」を推す理由 -
第286回
トピックス
「ドコモの銀行」で何が変わる? ポイント最大4.5%還元、金融経済圏のメリットと課題 -
第285回
トピックス
20万円スマホに背を向けた日本勢 シャープとFCNTが選んだ「勝てる市場」 -
第284回
AI
OpenAIやグーグルを使い分ける、“AIのMVNO”が存在感 -
第283回
トピックス
「EUでは使えない」アップルがSiri AIで異例の明言をしたワケ -
第282回
トピックス
グーグルvs.アップル、ブラウザ競争の軸は機能から信頼へ? -
第281回
トピックス
“つながらないドコモ”返上なるか 5G SA無料化で巻き返しへ - この連載の一覧へ











