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新車を買った情報2019 第1回

マツダ ロードスターRFは大人向けスポーツカーだ

2018年12月29日 12時00分更新

文● 四本淑三、編集●西牧

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バブル生まれのマツダ・ロードスター

 ここでお詫びがございます。規柴子さんはいらっしゃらないんだそうで、いつもの癖で変なことを言ってしまいました。

 そこで私からこのクルマの歴史について申し上げさせていただきますと、このクルマの初代、いま俗に言う「NAロードスター」は、1989年に「MX-5」という名前で発売されました。英国流のライトウエイトスポーツ、軽量軽快車とでもいいましょうか、それを現代に復活させたものとして、たいそう人気を集めました。

 その頃、日本はバブルの真っ最中で、マツダもよしゃあいいのに販売チャンネルを5つも作りまして、そのうちのユーノス店専売品として「ユーノス・ロードスター」という名前が付いておりました。今でもこのクルマを指して「ユーノス」と言っちまうおじさんやおばさんがいて、まあ歳がバレちまうんで気をつけた方がいいと思うんですが、そのくらい人気があったんですね。

 私もちょうど免許取り立ての頃でしたので、いそいそとディーラーに出かけたんでありますが「今から注文しても納車は来年」と、受付のお姉ちゃんから申し訳なさそうに言われたのを覚えております。

 ところがバブル崩壊後、マツダは経営危機に陥り、立て直しのためにフォードの傘下に入ります。何より収益を上げなければなりませんので「ロータリーなんぞまかりならん」というお達しがくだり、スポーツカー開発の先行きが危ぶまれてまいります。

 そんな中でもロードスターはなんとか生き延びてきまして、2代目の「NB」、3代目の「NC」、そして現在の「ND」とモデルチェンジがあり、30年も続くロングセラーのシリーズになっております。2016年にはシリーズ通算100万台を達成し、世界で最も売れた2座席のオープンカーということで、ギネスの記録を更新し続けているそうであります。実に大したものだと思います。

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