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スマホを1分充電する未来の電池、 歯の裏に付ける減塩ソルトチップなど 神奈川発ベンチャー10社

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「宇宙開発の技術を活か-した次世代蓄電池デバイスと高精度測位システム」スペースリンク

 スペースリンクは、宇宙開発で蓄積した技術やノウハウを活用して、地上での利活用を推進する会社で、次世代蓄電池デバイスと高精度測位システムの2つの事業がある。特に前者は、カーボンナノチューブ(CNT)を利用し、超急速充電が可能で充放電による劣化が少なく、発熱・発火の恐れのない、これまでの電池の問題を一気に解決へ導くような電池を開発している。

 COOの阿部晃城氏は「父であるCTOの阿部俊雄氏は、三菱重工で人工衛星を30年開発し、電池の短い寿命が課題でした。そこでCNTを利用した蓄電池を作るために起業しましたが、開発は難航し、2017年のブレイクスルーがあるまで13年もかかってしまいました」と語り、現在は、炭素の粉を一度、液体状にしてシートにする方法をあみだしたという。

13年かけて、ようやくCNTの活用を見出した

 今後、スマホが1分以内に充電を完了したり、ロボットや電気自動車の稼働率や利便性の向上、ウェアラブルなど身につけても安心な蓄電池として、現在量産メーカーとともに2021年の実現へ向けて動いている。今回のプログラムの目標としては、研究開発人材の確保や資金調達、顧客の開拓を挙げている。

CNTキャパシタと全個体電池との比較

「テイクアウト料理を事前注文・決済できるアプリPicks!」DIRIGIO(ディリージオ)

 現在慶応大学に在学している代表取締役の本多祐樹氏は、アルバイトをきっかけとして、テイクアウトをスムーズにするサービスを開発。すでに「Picks!」というアプリの提供を開始している。

 中食市場の成長は、2017年に10兆円を突破。約54万店舗のうち、約半数がテイクアウトを実施している。このように市場規模は拡大しているが、3つの課題があるという。1つが、適切な販促チャネルがないこと。2つ目が店舗側の調理時間に対して、ユーザー側はそんなに待ちたくない問題。3つ目が、注文チャンネルの問題。FAXで受け付けている店舗もあるが、ミスも多く負担が大きいのが現状だ。

 これらすべての課題を解決するサービスとして開発したのが「Picks!」である。テイクアウトできる飲食店を選択し、注文すればキャッシュレスでテイクアウトが可能になる。店舗側は通知が届いたら、スマホで注文を受付、調理完了とタップするだけ。スマホアプリで注文決済もできる。

すべてスマホだけで完結できるサービス

 導入が簡単なのも特徴の1つ。通常は35~40%ほどのデリバリー手数料が必要だが、Picks!は10~20%で済む。導入時も特別な機器は不要でスマホがあれば、すべての機能を利用できる。

 現在導入している店舗は60以上。継続率40%で平均的なECサイトを10%程度上回っている。オーダー単価も2200円と当初の予想を上回る展開を見せているという。今回のプログラムの目標は、導入店舗数を500店舗まで拡大。また大手との提携や小売店との提携も目指している。

継続率は40%、オーダー単価も2200円と高水準

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