■ソフトバンクに牙を抜かれたのでは
最後の宣言「スマホそのまま」では、ユーザー接点を増やすべく、全国の即日開通可能店を今夏中に69店舗から100店舗以上に拡大するという。
LINEモバイルとしては、格安スマホにデビューするにあたって、わざわざ新機種を買わなくても、今使っているスマホをそのまま使ってLINEモバイルにデビューしてほしいというわけだ。
ただ、「今使っているスマホをそのままでソフトバンク回線で使う」となると、最も、LINEモバイルがターゲットにすべき顧客層は「ソフトバンクでiPhoneを使っている客」ということになる。
ソフトバンクでiPhoneを使っているユーザーが、端末そのままで通信料金を安くしようと思ったら、ソフトバンク回線を提供するMVNOを選ぶのが得策だ。
本来、LINEモバイルは、ソフトバンク回線の提供を始めたのだから、ソフトバンクのiPhoneユーザーを狙い撃ちしたプロモーションを展開できるのが理想だが、資本提携の関係にあるソフトバンクを前にしては、どうすることもできない。「ソフトバンクのiPhoneをそのままでLINEモバイル」と言えればいいのだが、結果として「スマホそのまま」という脱力感のあるキャッチコピーしか宣言できなくなってしまっている。
ソフトバンクと資本提携したことで安定した高速な回線を手にしたものの、キャリア傘下ということで牙を抜かれたように見える。結局、LINEモバイルが掲げていた「革新」からは遠ざかってしまったのではないだろうか。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第285回
トピックス
20万円スマホに背を向けた日本勢 シャープとFCNTが選んだ「勝てる市場」 -
第284回
AI
OpenAIやグーグルを使い分ける、“AIのMVNO”が存在感 -
第283回
トピックス
「EUでは使えない」アップルがSiri AIで異例の明言をしたワケ -
第282回
トピックス
グーグルvs.アップル、ブラウザ競争の軸は機能から信頼へ? -
第281回
トピックス
“つながらないドコモ”返上なるか 5G SA無料化で巻き返しへ -
第280回
トピックス
楽天モバイルにとってpovoは“毒リンゴ” ローミング終了後の行方は? -
第279回
トピックス
「ahamoだけ遅い」は誤解──ドコモ値上げに立ちはだかる通信品質問題 -
第278回
トピックス
銀行職員のBeReal騒動はなぜ起きた 問うべきはリテラシーではなくスマホ管理だ -
第277回
トピックス
ドコモ、ソフトバンクも始めた「Starlink Direct」 KDDIが打ち出す“中身”の違いとは -
第276回
トピックス
ソフトバンク、独自のAIスマホを発売へ グーグル相手に勝算はあるのか -
第275回
トピックス
日本のミリ波どうなる? カギを握るのはやはりiPhoneか - この連載の一覧へ








