最高クラスのノイズキャンセリング性能をもつBluetooth対応ワイヤレスヘッドフォンの代名詞といえば、ソニーの「WH-1000XM2」ですが、価格も見た目もちょっとオトナ向け。もう少しカジュアルなデザインでXperiaと合わせてみたい、欲求にピッタリなヘッドフォンが「h.ear on 2 Wireless NC(WH-H900N)」です。
ハイレゾ対応の密閉ダイナミック型ヘッドフォンに、音声圧縮技術LDAC(エルダック)のワイヤレスで伝送技術と、デジタルノイズキャンセリングを搭載した高音質ワイヤレスヘッドフォンタイプでありながら、カラーバリエーションが豊富なのが特徴です。
ムーンリットブルー、ペールゴールド、グレイッシュブラック、トワイライトレッド、ホライズングリーンの5色展開で、ミディアムトーンのカラーを採用。ふだんのファッションにも合わせやすく、自分好みのカラーを選べるというのがポイント。特に「Xperia XZ1」「Xperia XZ1 Compact」と調和のとれたカラーバリエーションで、音楽を聴くときにカラーコーディネートを楽しめます。
ヘッドフォンとしての性能も高めで、広帯域の再生と広いダイナミックレンジと解像度の高い音を再現が可能な40mmHDドライバーユニットを採用。振動板のドーム部にチタン薄膜をコーティングしてドーム部の剛性をアップしています。
再生周波数帯域は、5Hz-40,000Hz。感度103dB/mW(有線接続、電源ON時)、98dB/mW(有線接続、電源OFF時)、重量は約290g。連続再生時間は最大28時間(ノイズキャンセリング機能ON)もしくはNCオフで最大34時間(OFF時)の長時間使用が可能で、付属のUSBケーブル経由で約6時間でフル充電ができます。
立体的に縫製したイヤーパッドは軽快に装着できる心地よさがあり、ピッタリとフィットすることでその気密性の高さと遮音性も高まっています。可動部分には複数のシリコンリングを仕込み、使っている際に軋んだ音がしたりカタカタといった音がしないように配慮されています。ハウジング部は折りたためるスイーベル機構になっていて、持ち運び時には省スペース化できます。オマケで付属するキャリングケースも本体同色カラー。これに入れて持ち運びできます。
基本はワイヤレスヘッドフォンとして使いつつ、付属しているステレオミニプラグをつなげば有線接続としても使えます。万が一バッテリー切れになったとしても使い続けることができ、もしもワイヤレス機器を使えないシチュエーションでも、有線ヘッドフォンとして使える安心感もあります。
Bluetoothのペアリングは、NFCを備えたXperiaなどのスマホであればとてもカンタン。ハウジング部分にあるNFCマークと機器同士を近づければペアリング完了。以降もNFCを近づけて切断も再接続もワンタッチで済む手軽さが魅力です。
Bluetoothの対応コーデックとしてはSBC、AAC、aptX、そしてSBCの約3倍にもなる情報量で音源を転送できるLDAC、aptX HD(48kHz/24bit)に対応。圧縮音源のサンプリング周波数とビットレートを最大96kHz/24bitまでアップスケーリングする「DSEE HX」もヘッドフォン本体に備えているので、ヘッドフォンを使うことがそもそも高音質化の手段になります。
デジタルノイズキャンセリングの効きっぷりもなかなかのもの。ヘッドフォンの外側と内側に配置した2つのセンサー(マイク)で集音した騒音と音楽信号をすべてデジタル化して、DNC(デジタルノイズキャンセリング)ソフトウェアエンジンで2つの方式で騒音を打ち消す効果のある逆位相の音を高精度に作り出します。さらにヘッドフォンが周囲の騒音を分析し、3つのノイズキャンセリングモードの中から最適なモードを自動で選択。より効率的に効果を発揮してくれます。
ノイズキャンセリングイヤフォン利用時は、ノイズキャンセルが効きすぎて周囲の音が聞こえず逆に困る場合もあります。例えば、電車に乗っている時に次の駅の案内のアナウンスや、空港でのフライト便の予定のアナウンスを聞き逃すと非常に困ります。そんな場合は、右側のハウジングに大きく手のひらでタッチすると、一時的に音楽の音量が小さくなり、周囲の音をマイクから取り込んでくれるので、ヘッドフォンを着けたままでも聞き逃しを回避できます。
この右のハウジング部分は「タッチセンサーコントロールパネル」になっているので、ワイヤレスで音楽再生しているときに、ハウジング部分を指でタッチ操作して、音楽再生/一時停止/曲送り/曲戻し、音量調節、ハンズフリー通話/終話といったコントロールができます。
スマホ専用のアプリ「Headphones Connect」を使うとさらに細かな設定もできます。外の音のコントロールとしてノイズキャンセリングのオンオフや、外音取り込みモード/風ノイズ低減モードといった切り替えをアプリから行なえます。ほかにも「サラウンド(VPT)」や「イコライザー」、音質モード、DSEE HXのオンオフといった設定も変更可能です。
Xperiaにも備わる「Googleアシスタント」といった音声アシスタント機能の起動もできるので、Xperiaを取り出さずにヘッドフォン側の操作と音声操作だけで、電話をかけたり音楽を再生、情報検索といった使い方もできます。
LDACで接続することでワイヤレスでも音質を妨げず、しかも圧縮音源もDSEE HXでアップスケーリングしてくれたりと、スマートフォンに不足しがちな音のクオリティをガッツリと補ってくれて、ノイズまでかき消してくれるという、スマホで音楽を楽しみたい派の人にはまさにうってつけのヘッドフォンです。せっかくカラーリングも5色もあるので、ここはぜひ、スマホやファッションとのカラーコーディネートを楽しんでみては。
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