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魅惑のXperia周辺機器 第95回

急速充電器にもなるUSB電流チェッカー「OWL-UPC01」:Xperia周辺機器

2018年03月18日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

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 モバイルバッテリーやACアダプター、はたまたPCなどに接続して毎日なにげなく充電しているXperia。しかし、実のところUSBケーブルの種類やACアダプターの規格、急速充電規格のQuick Chargeへの対応など、規格によって充電速度が変わるということを知ると、どれくらいの電圧や電流がスマホに流れてるかが気になります。

 そんなときにひとつあると便利なものが、USB電流チェッカーです。市場にはたくさんの製品がありますが、今回はオウルテックのUSB電圧&電流チェッカー「OWL-UPC01」を使ってみました。

 USB電流チェッカーには本体にUSB端子が備わるタイプの製品もありますが、OWL-UPC01は本体部分とケーブルが分離しています。サイズは約44.2×20×10.4mm、重量8gと非常に小さく軽く、20cmと短めのUSBケーブル(microUSB-USB Type-A)が付属しています。仕様としては許容入力電流が0.1A~3A、許容入力電圧が4V~5.8Vです。

 インターフェースは入力ポートがmicroUSB、出力ポートがUSB Type-Aです。実際に使う際には、付属のケーブルを本体のmicroUSB端子に、USB Type-A端子をモバイルバッテリーやACアダプターに接続します。

 ということで、いざXperiaに接続しようとすると、もう1本USBケーブルを用意する必要があります。逆に考えれば、Xperiaの接続端子がmicroUSBかUSB type-Cかによってケーブルを付け替えれば良い、ということにもなりますが。

 Xperiaとモバイルバッテリー間にOWL-UPC01を接続すると、電圧と電流が交互に表示されます。ディスプレーのちょうど上にある「MODE」ボタンをポチポチ押すと、V(電圧)とA(電流)の測定が可能。今どれくらいの速度で充電できているかを数値で確認できます。本来のUSB電流チェッカーの役割としてははこれで十分です。しかし、OWL-UPC01にはちょっぴりユニークな機能がついています。

 その機能は、PCのUSB端子に接続した際にスマホの充電時間を短縮してくれるというもの。OWL-UPC01の側面には3つの切り替えスイッチが備わっており、急速充電器として利用できるのです。

 3つのスイッチは「D」がデータ転送&充電モード、「P」がiPhone用の急速充電専用モード、「S」がAndroid用の急速充電専用モードです。「D」は、充電しながらデータ転送ができるという、いわゆる直接ケーブルを接続している時と同じふるまいです。

 Androidスマホでは「S」に切り替えると、データ転送ができないかわりに充電スピードを上げるという仕組みのようです。注意点としては、スマホとPCをつないだままでスイッチを切り替えてもダメで、いちどケーブルを抜いてスイッチを切り替えたのちに再接続しないといけないようです。

 USB端子の仕様もよるのでどのPCでも、というわけにはいきませんが、理論値では最大で1.5Aまで電流を出力でき、結果的に急速充電できるというわけです。

 最近のモバイルバッテリーやACアダプターには大出力なタイプが多いので、PCから充電するしかない場面で役に立つ機能という程度の認識が正しいと思います。

 Xperiaなど一般的なスマホの充電時間に関しては、USB電源からの出力電流に依存すると言いながらも、スマホ側の許容量もあるので最適解を見つけるのが難しいところ。しかし「いかに効率よく充電できるか」はいつまでも気になるテーマ。電流チェッカーで数値を計測できると、さまざまなシーンで役立つと思います。

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