プリンストンのデジギア道 第69回
テストでも驚異の読み書き速度を見せつけた!
Nintendo Switchのロードが爆速になるmicroSDカードが凄かった
2018年02月23日 11時00分更新
本当にロード時間は短縮できるのか?
それでは、本当にゲームのロード時間が短縮できるのか、Nintendo SwitchとPMSDAシリーズのmicroSDカード(128GBモデル)を使ってテストしてみよう。
比較対象として用意したのは、同じくプリンストンのmicroSDカード「PSD/MCR-1G」だ。SDHC規格機でも使用できるが、SDHC規格には対応していない製品。このため、UHSスピードクラス、またビデオスピードクラスの規格外。スピードクラス4であり、スマートフォンやゲーム機向けとしてはごく一般的なmicroSDカードと評価できる。
まずは、比較用のPSD/MCR-1Gを本体に挿入し、スクウェア・エニックスによるアクションアドベンチャーゲーム「みんなでワイワイ!スペランカー」と、ポケモン、バンダイナムコエンターテインメント、バンダイナムコホールディングスによるアーケードゲーム「ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX」体験版をダウンロード(なお、ゲームの購入/ダウンロードには「ニンテンドーアカウント」を作成し、ログインした上でニンテンドーeショップに入る手順が必須となるため、事前に用意しておくとすぐに遊び始められて便利だ)。
まずは「みんなでワイワイ!スペランカー」からチェック。テスト時は、ホーム画面に表示されたゲームタイトルを選択した時点で計測を始め、タイトル画面が表示された時点でストップウォッチを止めた。入力しないと進まないシーン(はい/いいえのポップアップなど)については、表示され次第すぐに進むという方法をとった。このため、±0.5秒程度の範囲で誤差が入っている可能性があることは追記しておきたい。
結果は、PSD/MCR-1Gでは21.91秒だったが、PMSDAシリーズでは17.54秒とわかりやすく差が出た。
続いては「ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX」をチェック。こちらは、選択してからタイトル画面が出るまで、操作をする必要がないため、純粋にホーム画面でタイトルを選択した時点で計測を開始し、タイトル画面が表示された時点で止めている。
結果は、PSD/MCR-1Gでは12.89秒だったが、PMSDAシリーズでは7.82秒。こちらは5秒以上と「みんなでワイワイ!スペランカー」よりも大きな差が出る結果となった。
この結果をグラフ化したものが以下だ。
割合で表現すると、「みんなでワイワイ!スペランカー」はPSD/MCR-1Gと比較しておよそ80%、「ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX」ではおよそ60%の速度で読み込みができたことになる。
計測結果の数値にも表れているが、テストしている時点で、感覚的にもPMSDAシリーズの方が速いことが実感できた。
なお、念のため追記しておくと、Nintendo Switchはパッケージ版、ダウンロード版ともに、セーブデータを本体の内蔵メモリーに保存する仕様になっている。このため、高速なmicroSDカードを使用すれば、すべてのシーンが高速化するわけではない。速くなるのは、主に「microSDカードにダウンロードしたソフトウェアの立ち上げ」「シーン遷移時の読み込み」だ。とはいえ、いずれもユーザーにとっては「無駄な待ち時間」である。PMSDAシリーズを使えば、それが削減できることは確かだ。
また、ゲームタイトルやデータ量、環境や、個体差によっても結果は微妙に変わると思われるので、必ずしも希望通りの結果になると言い切れない点は断っておきたい。
Switchとの合わせ買いはこれで決まり!
今回のテストでは、PMSDAシリーズのスペック通りの速度がはっきりと示された。1回1回の差は数秒であっても、リード/ライト共に何度も発生する長時間のプレイでは、結果的に大きな時間の短縮になるだろう。
本記事ではNintendo Switchで試用しているが、スマートフォンで写真・動画の保存用として使っても、おそらく体感できる差が出るはずだ。
価格は128GBモデルが1万9800円、64GBモデルが1万800円、32GBモデルが5979円。32GBモデルになると、UHSスピードクラス3がU1に、ビデオスピードクラスがV10に落ちるので、予算が許せば64GB以上のモデルを入手したいところ。microSDカードとしては高額な商品だが、一度購入すれば買い換えることがほぼない性質の商品であり、かつ、明らかにゲームプレイが快適になる。初期投資として、Nintendo Switchと合わせ買いしたい商品だ。
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