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XperiaからWALKMANまで! ソニー好きのソニー製品徹底レビュー 第1回

Xperia XZ1の3Dクリエイターで様々な被写体を取り込んでみた

2018年02月19日 10時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集● ASCII編集部

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 多種多様で魅力的なガジェットをリリースするソニー。そんなソニー製品をXperiaを中心に、ITライターのジャイアン鈴木氏がレビューします。今回はXperia XZ1に搭載されているオリジナル機能「3Dクリエイター」を紹介します。

 「Xperia XZ1/XZ1 Compact」には「3Dクリエイター」という独自アプリケーションがプリインストールされています(OSアップデートでXperia XZ PREMIUMなどにも搭載)。これは背面カメラ「Motion Eyeカメラ」で物体の3Dスキャンを行なうアプリケーション。カメラと加速度センサーの情報のみで3Dスキャンを実現しています。

左の大きなレンズが約1920万画素のCMOSイメージセンサー。NFCマークの左から、フラッシュ、RGBC-IRセンサー、レーザーAFセンサーが内蔵されています。3Dクリエイターでは測距センサーは使われていません

 今回3Dクリエイターで実際に様々なものを撮影してみました。3Dクリエイターでの撮影は360度を3Dスキャンするだけに少々時間はかかります。手順としては、被写体の周囲をぐるりと回り、必要に応じて対象のサイズを調整、細部の再スキャンを行ないます。とは言え、慣れてくれば30秒程度で3Dスキャンが可能です。

まずは被写体の周囲をぐるりと回ります。矢印が左方向に出ていますが、右回りでもスキャン可能です

必要に応じて対象を覆う球体のサイズを変更します。ピンチイン・アウト操作で球体のサイズを変更できます

正確に形状が取り込めていなければ、そこをなぞるようにカメラを向けて再スキャンします

これで3Dスキャンは完了。あとは名前を付けて保存するだけです

 3Dクリエイターでの3Dスキャンにはいくつか制限事項があります。まず直射日光はスキャンの妨げになる可能性があります。特に逆光や局所的な光は苦手です。均一でやわらかい照明だとスキャン結果がよくなるとのことです。

 また3Dスキャンする際にはある程度のスペースが必要です。最適なスキャン結果を得るためには約50cmの距離が適切とされています。

 さらに表面が反射するもの、白くて光沢の大きいものの近く、背景が動いている場所では干渉を受ける可能性があります。

……と、いろいろチュートリアルでは注意事項が表示されますが、あまり神経質になる必要はありません。3Dスキャン時に警告が表示されても、実際には取り込めていることも多かったです。

トライアル&エラーを繰り返して、3Dクリエイターが苦手な状況、被写体を覚えていきましょう

 というわけで下に3Dクリエイターで取り込んだ3Dデータを掲載しました。文字をクリックで3Dデータを掲載したページにジャンプします。

 3Dクリエイターは小さすぎる被写体は苦手なようですね。たとえば全長10cmぐらいの人形では、腕周りがうまく取り込めませんでした。また、形状が複雑なものも正確に取り込めていません。今回鷲の彫像を取り込んでみましたが、頭や翼が欠けてしまいました。

背面を取り込む必要がなければ必ずしも360度回り込む必要はなく、また車ぐらいの大きさのものもスキャン可能ですが、チュートリアルに表示されるとおり窓ガラスのような透明な物体はスキャンできません

 3Dクリエイターでは3Dスキャンできる状況、被写体に制限はありますが、あとで360度ぐるりと回して鑑賞できる体験はほかのスマホでは味わえません。3Dデータの共有方法、3Dプリントなどの応用についてはまた改めてご紹介します。

自分の顔を取り込んだのち、「3Dアニメーション」で様々なポーズ、衣装、構図を設定して、3Dアニメーションを作成可能です。それにしても仏頂面がひどいですね。深くお詫びします

※Xperia XZ1/Android 8.0.0で検証しました。

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