多種多様で魅力的なガジェットをリリースするソニー。そんなソニー製品をXperiaを中心に、ITライターのジャイアン鈴木氏がレビューします。今回はXperia XZ1に搭載されているオリジナル機能「3Dクリエイター」を紹介します。
「Xperia XZ1/XZ1 Compact」には「3Dクリエイター」という独自アプリケーションがプリインストールされています(OSアップデートでXperia XZ PREMIUMなどにも搭載)。これは背面カメラ「Motion Eyeカメラ」で物体の3Dスキャンを行なうアプリケーション。カメラと加速度センサーの情報のみで3Dスキャンを実現しています。
今回3Dクリエイターで実際に様々なものを撮影してみました。3Dクリエイターでの撮影は360度を3Dスキャンするだけに少々時間はかかります。手順としては、被写体の周囲をぐるりと回り、必要に応じて対象のサイズを調整、細部の再スキャンを行ないます。とは言え、慣れてくれば30秒程度で3Dスキャンが可能です。
3Dクリエイターでの3Dスキャンにはいくつか制限事項があります。まず直射日光はスキャンの妨げになる可能性があります。特に逆光や局所的な光は苦手です。均一でやわらかい照明だとスキャン結果がよくなるとのことです。
また3Dスキャンする際にはある程度のスペースが必要です。最適なスキャン結果を得るためには約50cmの距離が適切とされています。
さらに表面が反射するもの、白くて光沢の大きいものの近く、背景が動いている場所では干渉を受ける可能性があります。
……と、いろいろチュートリアルでは注意事項が表示されますが、あまり神経質になる必要はありません。3Dスキャン時に警告が表示されても、実際には取り込めていることも多かったです。
というわけで下に3Dクリエイターで取り込んだ3Dデータを掲載しました。文字をクリックで3Dデータを掲載したページにジャンプします。
3Dクリエイターは小さすぎる被写体は苦手なようですね。たとえば全長10cmぐらいの人形では、腕周りがうまく取り込めませんでした。また、形状が複雑なものも正確に取り込めていません。今回鷲の彫像を取り込んでみましたが、頭や翼が欠けてしまいました。
3Dクリエイターでは3Dスキャンできる状況、被写体に制限はありますが、あとで360度ぐるりと回して鑑賞できる体験はほかのスマホでは味わえません。3Dデータの共有方法、3Dプリントなどの応用についてはまた改めてご紹介します。
※Xperia XZ1/Android 8.0.0で検証しました。
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