XperiaからWALKMANまで! ソニー好きのソニー製品徹底レビュー 第73回
110万円の83インチ4K有機EL BRAVIAを体験! その画質に目がくらむ
2021年07月17日 12時00分更新
PS5とかゲーミングPCを買ったあと、アップグレードしたくなっちゃうのがテレビ&ディスプレー。せっかくの高解像度、高画質、高速描画も、出力する画面が対応していなければ意味ありません。……という話をASCII.jpの編集担当にしたら、ソニーストアで110万円で絶賛販売中の83インチ4K有機EL「XRJ-83A90J」の取材を取り付けてきました。正直、かなーーーーりの高嶺の花ではありますが、せっかくの機会なのでソニーの本気を体験してきましたよ!
BRAVIAの2021年モデルは
PS5、ゲーミングPCの本気を引き出す
BRAVIA 2021年モデル最大の推しポイントは「HDMI 2.1」への対応。帯域幅がHDMI 2.0の約3倍に相当する48GbpsとなったHDMI 2.1は、4K120p/8K60pのフレームレート(BRAVIAは8K60pには非対応)、シーンのフレームレートに合わせて出力を変更する「VRR(Variable Refresh Rate)」、自動で低遅延モード(ゲームモード)に切り替えてくれる「ALLM(Audio Low Latency Mode)」、非圧縮の5.1ch/7.1chやHDオーディオもテレビ経由で伝送できる「eARC(Enhanced Audio Return Channel)」に対応しています(※VRRはソフトウェアアップデートで対応予定)。HDMI 2.1に対応したBRAVIAの2021年モデルは、まさにPS5やゲーミングPCにもってこいのニューモデルなんです。
ただし注記の通り、VRRはソフトウェアアップデートで対応予定ですが、現時点で提供開始日はアナウンスされていません。購入を検討している方に向けて、大体の予定日は告知してほしいところです。
実際に高画質&高音質を体験してみました
というわけで本題です。今回はスクウェア・エニックスの『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』を体験してみました。PS5版は4K画質による高解像度を重視した「グラフィックモード」と60fpsによるスムーズな動作を重視した「パフォーマンスモード」を用意。また、ライティングや質感、背景などの表現力が向上しています。120fps対応ゲームは、またの機会に体験いたします!
さて、今回はオープニングから冒頭10分ほどをプレイしました。有機ELテレビのレビューとしては言い古されている表現ですが、とにかく光の表現が素晴らしいの一言。オープニングムービーではヒロインのひとり、エアリス・ゲインズブールのアップが見せ場ですが、緑色の瞳の美しさは尋常ではありません。この瞳を家で見られるのならと想像したら、財布の紐が弾け飛びかけました。
また、冒頭10分まではほぼ侵入パートで、薄暗い画面が続くのですが、そんななかでも有機ELならではの黒の表現と広いダイナミックレンジで、臨場感を保ちつつ、視認性が確保されています。このような描写を見てしまうと、やはり有機ELを強く推さざるを得ません。
ちなみに83インチで4Kは解像度が物足りなく感じるかもと思っていましたが、それは杞憂でした。もちろん8Kテレビと並べれば解像感に違いはあるとは思います。ただ色や明るさなどの階調情報が多いので、単独で見るかぎりは十分精細さに満足できました。
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サウンドについては5.1chサラウンドで録画された音楽番組を体験してみました。今回のシステムは有機ELパネル自体を振動させて音を出す「アコースティックサーフェスオーディオプラス」に4つのスピーカーを追加した5.1chサラウンド環境が構築されており、画面に映っている歌手の口から直接声が出てくるような体験を味わえました。「XRJ-83A90J」を中心にした5.1chサラウンド環境は、その映像と同じぐらい没入感を増す効果がありますね。
ソニーストアで購入すれば壁掛け設置が50%オフ
シアタールームで視聴したあとソニーストア銀座の店内を見学しましたが、そこでお得な情報を発見。ソニーストアでテレビを購入すると、65V型以上は基本設置0円、壁掛け設置パック50%OFF、送料0円、24回まで分割払い手数料0%、My Sony IDクーポン10%オフ、ソニーカード決済で+3%オフなどの特典を得られます。これだけ特典が付加されるのなら、価格が下がった型落ちはともかく、最新型のBRAVIAを購入するならソニーストアが狙い目ですね。
※各サービスは常時行なわれているものではありません。
55インチクラスなら現実味があるのではないかと!
さて、貴重な83インチ4K有機EL「XRJ-83A90J」を体験させてもらったものの、フリーライターの筆者にはさすがに110万円はちょっと高価すぎます。しかし、ソニーストアでも55インチの「XRJ-55A80J」は30万8000円、「XRJ-55A90J」は38万5000円で購入可能(記事執筆時点)。テレビは家族、友人、恋人と共有する画面であり、スマホやパソコンよりは型落ちになるスピードは遅いです。そう考えれば、いち早く最新式を購入しても損はないと言えますね。
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