XperiaのデータのやりとりはクラウドがあるからOKなことも多いですが、スマホのデータを家族や友人、会社の同僚や友だちと受け渡しする際、もしくは非常に個人的なデータという場合に便利なアイテムといえば、やはりUSBメモリーです。
最近のXperiaはUSB端子がすっかりType-Cが標準になっているので、やはり直接接続できるほうがラクです。ということで、今回はUSB Type-Cを採用するソニーのUSBフラッシュメモリー「USM-CA1シリーズ」をご紹介します。
USM-CA1シリーズの最大の特長は、USB Type-C端子とType-A端子との両方を備えながらも非常にコンパクトなこと。サイズは約12.2×5.3×26.35mmで、重量は約5gです。見た目的にも、ふつうのUSBメモリーの先端部分(Type-A端子)がそのまま外装になったような感じで、反対側にUSB Type-C端子だけが飛び出ている究極のスッキリボディー。容量は16/32/64GBの3種類で、本体はメタル感満載です。
さすがにこのサイズだと「すぐに紛失してしまうのでは?」と心配になりますが、USBメモリーを丸ごと収納できるシリコンカバーが付属します。シリコン素材なので柔らかく、万が一何かにぶつけても傷が付いたりはしません。ストラップホールもあるので、持ち運ぶ際に紛失しないよう、ストラップで固定することもできます。
たとえば、PCに接続する場合はUSB Type-A端子に直接挿し込むだけ。極小サイズのため隣接するUSB端子との干渉もなく、端子自体にも負担がかからないというメリットがあります。ただし、挿し込む際はよいものの、いざ引き抜こうとすると見えている部分がType-C端子しかないという小ささゆえ、少々抜きにくいこともあります。一応、底面側に指が引っかかる部分があるので、PCの下面からしっかり握って力を入れると引き抜きやすくなります。
USB Type-A端子はUSB 3.1 Gen1に対応しており、PCのUSB 3.0もしくは3.1端子に接続した際は高速転送が可能。もちろんUSB2.0でも使えます。書き込み速度はお世辞にも速いとは言えないものの、読み込み速度は最大毎秒130MBでコピーの待ち時間を短くできます。
ひとつ気になったことは、長時間内部のデータにアクセスしていると「端子=本体」ということもあり、メタルボディーが暖かくというか、熱くなってくること。動作環境の許容範囲だとは思いますが、初めて触ったときはドキっとします。
Xperiaにもシンプルに、USM-CA1シリーズを端末下部のUSB Type-C端子に挿し込むだけ。USBメモリーが自動的に認識されるので、「ファイルビューワー」アプリや「File Commander」アプリなどでファイルを開けるはず。もしも認識されない場合は、「設定」画面の「機器接続」から「USB接続設定」を開き、「USB機器を検出」をタップしてみましょう。
USBメモリーをひとつ持っていると、Xperiaの内蔵ストレージにある写真や動画などをコピーしてのバックアップはもちろん、機器どうしのデータの受け渡しにも重宝します。PCなどで事前に大量の音楽データや動画をUSBメモリーに入れておき、出張や旅行など外出中に楽しむといった使い方もできます。
これくらいのサイズだと邪魔になることもなく、しかもすぐに使えるのは便利。XperiaにはmicroSDカードスロットがあるので、ふだんはこちらに大容量のデータを入れておく、という使い方が一般的ですが、わざわざ抜き挿しするのはめんどう。常時使うデータはmicroSDカードに、よく入れ替えるデータやたまに鑑賞するコンテンツなどはUSBメモリーに、という感じで使い分けるのも良いかもしれません。
余談ですが、USM-CA1シリーズにはデータ復旧アプリ「Memory Card File Rescue(メモリーカードファイルレスキュー)」がオマケで付いてきます。該当するソニー製のUSBメモリーであれば、サイトから無償ダウンロードが可能です。
誤ってデータや画像を消してしまった、という場合に復旧できる可能性があるアプリが利用できるというのは安心感があります。当然ですが、データ復旧が100%保障されるものではないことにはご注意ください。
両端にUSB端子があるため、物理的にUSM-CA1シリーズを介して「PCとXperiaをダイレクトに接続できそう」と思われるかもしれませんが、残念ながら同時接続はできません。同時接続は破損や故障の原因になりますのでお気を付け下さい。
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