大昔、モバイルPCの商品企画をしていた筆者だが、現在のライフワークはモバイルPCレスで出張に出かけて、特殊な企業専用業務アプリ以外はスマホ上のアプリとクラウドサービスでこなせるガジェットコンビネーションを見つけ出すことだ。
そういうことを考えるきっかけとなったのは、モバイルPCの商品企画に関わっていた時に1kgのウルトラモバイルPCを商品化したが、その会社が、その後20年以上経過してもそれより軽いモバイルPCを出してくれないことだ。
モバイルPCの重量の大半を占める大きな液晶ディスプレーと内蔵バッテリーを取り外したカード型の携帯コンピュータの試作機は、もうかなり昔から、世界中の各社から何度も生まれては消えてなくなっている。
最終的な昨今のトレンドは、PC関連企業が次の一手をモタモタしていた間に、個人のコミュニケーションツールとして急激に普及、浸透してきた携帯電話や、電話がパソコンと合体したようなスマホが徐々にその責を担うように変化してきたことだ。
過去何度か携帯電話やスマホと合体あるいはインテグレートしてパソコンのような操作性を提供する製品はあったが、ネットワーク環境の変化につれてスマホの性能が飛躍的に向上したこの1~2年に多くの商品が登場してきている。
2017年5月に筆者が紹介した「Dex Station」は、サムスンのGalaxy S8やS8+にキーボードを接続し、画像を大画面に出力するためのドッキングステーションだ。
極めてよくできた商品ではあったが、Dex Stationを使うと外部キーボードの対応がサムスンのみとなり、GoogleキーボードやATOKキーボードは使用することができず、日本語入力の柔軟性が大きく損なわれるところが残念だった。
Dex Stationが日本国内で発表された現在もその対応は変わっておらず、非常に残念な商品だ。
今回は筆者のもう1台のメインスマホである「HUAWEI Mate 10 Pro」(以降 スマホと表記)をパソコンのコアモジュールのように扱えるHUAWEI Matebook用のドッキングステーションである「HUAWEI MateDock」を紹介したい。
※編注:「HUAWEI MateDock」は「HUAWEI Matebook」用オプションであり、メーカーによる「HUAWEI Mate 10 Pro」での動作保証は行なわれておりませんスマホをパソコンのように使える「HUAWEI MateDock」
いつもおしゃれなパッケージが評判のHUAWEIだが、HUAWEI Matebookのオプション機器であるMateDockも同様のデラックスなパッケージと専用のフェイクレザーのカラフルなケースに入って出荷されてくる。
MateDockにはスマホとの間で電源供給とシグナル交換を行なうための15cmほどの短いType-Cケーブルが付属する。
ケーブル側に、LANポート、USB 3.0ポートが2個、反対側にはHDMIとアナログVGAの映像出力が2個用意されている。
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