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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第536回

冬の日差しを浴びながら屋根の上でくつろぐ猫

2017年11月27日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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あばらやのトタン屋根でごろんと転がってるキジトラの図。木に掛かってる左前足がチャームポイント(2017年7月 ソニー α9)

あばらやのトタン屋根でごろんと転がってるキジトラの図。木に掛かってる左前足がチャームポイント(2017年7月 ソニー α9)

 前回は猫を見下ろす話だったから、今回は見上げる話だよね、ってことで屋根上猫写真を引っ張り出してみた。

 冒頭は2017年夏に撮った写真。あばらや(といっていいかと思う)のトタン屋根の端っこでくつろいでた若いキジトラ。あまり人を怖がらないので、多少近寄っても我関せず、というか、まあ人はちょっと近寄れない場所にあるってことを猫は知ってるんだろう。

 あばらやに猫って似合うよね、ってことでもう1枚。

あばらやとシロネコ。猫の白さとあばらやのぼろぼろになった木材の対比がポイント(2015年11月 オリンパス Stylus 1s)

あばらやとシロネコ。猫の白さとあばらやのぼろぼろになった木材の対比がポイント(2015年11月 オリンパス Stylus 1s)

 こちらはシロネコ。真っ白な猫と今にも崩れそうなあばらやの組み合わせが気に入ってるのである。

 このあばらやはもう取り壊されてしまったのだけど、あまりにボロボロで隙間だらけだったので、猫がねぐらにしており、ときどきひょろっと顔を出してはこんな風に屋根の上に上ってたのである。

 これ、屋根は高い位置にあるんだけど、モニタをチルトさせて腕を思い切り上に伸ばして撮影してる。

 猫って高いところが好きなので、ときどき屋根の上にいるんだけど、結構気づかないことが多いのだよね。

 屋根の上を見て歩いてる人なんてあまりいないし、屋根を見ながら歩くのってスマホ見ながら歩くのと同じくらい危険なのでおすすめしづらいし。

 まあ、なんかの拍子でふと見上げたときそこに猫がいたってくらいの方が、思わぬ出会いの楽しさはあるかも。

実はここ高台なので眺めもいいのだ。ベランダの上にお皿らしきものも見えるので、きっとこのうちの飼い猫なんだろう。まだくつろぎきれいない感じが微笑ましい(2015年9月 富士フィルム X-T10)

実はここ高台なので眺めもいいのだ。ベランダの上にお皿らしきものも見えるので、きっとこのうちの飼い猫なんだろう。まだくつろぎきれいない感じが微笑ましい(2015年9月 富士フィルム X-T10)

 以前、高台の古い道を歩いていたとき、日差しに輝いて鮮やかな色を見せてた新築の家あり。「そういえばこの家、以前はなかったよな、しかもけっこう凝った家だよな」と見上げてみると、ちょうどベランダに猫が。

 飼い猫なんだと思うけど、はじめての土地で不安そうに回りを見渡してる感じがいい。ちょっと部屋の掃除するからベランダに出てて、と追い出されたのかも。

瓦屋根ってその凹みが猫的に落ち着くんだろうなと思う。お昼寝するとき身体がうまくおさまるサイズなのだ(2017年8月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

瓦屋根ってその凹みが猫的に落ち着くんだろうなと思う。お昼寝するとき身体がうまくおさまるサイズなのだ(2017年8月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 こんな感じで屋根やベランダの猫ってちょくちょく見かける。

 1階の屋根やベランダって猫的にも上りやすい高さなんだろう。塀からぴょんと飛び移れるし、木を伝ってもいけそうだ。

 この猫はよく見かけるのだけど、普段は地面やクルマの屋根の上にいる。ここまでのぼってるのはちょっと珍しいので思わず撮ってしまった。

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