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魅惑のXperia周辺機器 第23回

色が楽しめるワイヤレスNCヘッドフォン「h.ear on Wireless NC(MDR-100ABN)」:XPeria周辺機器

2016年10月16日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

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 前回は有線接続のカラバリがオシャレなヘッドフォン「h.ear on(MDR-100A)」をご紹介しましたが、今回は「配線なしで使いたい!」というユーザーのためにワイヤレス接続の「h.ear on Wireless NC(MDR-100ABN)」をご紹介します。

 見た目はハイレゾ音源対応の密閉ダイナミック型ヘッドフォン「h.ear on(MDR-100A)」とそっくりで、この中にワイヤレス伝送技術とデジタルノイズキャンセリングを搭載した高音質ワイヤレスヘッドフォンが「h.ear on Wireless NC(MDR-100ABN)」となります。

 カラーバリエーションはビリジアンブルー、シナバーレッド、チャコールブラック、ライムイエロー、ボルドーピンクの全5色です。前回は鮮烈なシナバーレッドだったので、今回は落ち着いたシックなカラーリングのビリジアンブルーにしてみました。

 「h.ear」シリーズの特徴ですが、製品に限らずカラーごとにヘッドフォンのカラーとマッチしたパッケージ画像、中身の化粧箱も同じカラーで統一されているほどこだわっています。

 基本設計は「h.ear on(MDR-100A)」と同じく、振動板のドーム部にチタン薄膜をコーティングを施して、ドームの剛性を上げることで不要な振動を抑え鮮やかな音楽を再生する大口径の直径40mm HD(HighDefinition)ドライバーユニットを搭載。

 密閉型のハウジングに通気孔を設けて振動板の動作を最適化することで、低域のリズムを正確に再現します。低反発ウレタンフォームを立体的に縫製したイヤーパッドとイヤーパッドが内側に倒れ込む構造などでフィット感もよく、音漏れもなく長時間聴いていても聴き疲れしないというのも特徴です。

 デザインも徹底的に統一感が重視されています。ハンガーとハウジングの一体化やねじ位置を隠すなどして、ヘッドバンドからイヤーパッドまでをひとつの塊のような形状に見えます。SONYロゴさえも、ヘッドバンド部に本体同色のエンボス加工になっています。

 ハウジングを交互に折りたたむとコンパクトにまとまるのは持ち運ぶ際に便利です。ヘッドフォンの可動部には内部に複数のシリコンリングを仕込んであるので、音楽を聴いている最中に軋んだりカタカタという音を抑えるよう配慮されています。

 ちなみに付属のポーチがかなり優秀で、折りたたんだヘッドフォンがキレイに収まります。しかも本体と同色カラーというこだわりぶり。卵のような形をしたセミハードタイプなので、ある程度の荷重があっても押し潰されることもなく持ち運びできます。

 Xperiaとの接続は、NFCマークどうしを近づければピコリンとカンタンにペアリングできます。いちど登録しててしまえば、NFCを近づけるだけで電源オンから接続、解除までがとてもスムーズ。Bluetooth規格はVer.4.0(プロファイル:A2DP/AVRCP/HFP/HSP)に対応しており、Xperiaに保存した音楽を聴いたり、ネット動画やゲームをワイヤレスで楽しんだり、ハンズフリー通話にも利用できます。また、最大8台までのペアリングが可能で、2台同時接続のマルチポイント機能もあります。

 BluetoothのコーデックはSBC、AAC、aptXに加えて、LDAC(エルダック)に対応しています。

 LDACは、SBC(44.1kHz/328kbps)と比較すると約3倍の情報量の音源を転送できる規格で、Xperia(Xperia Z4以降のモデル)もLDACを採用。より高音質なワイヤレスの音楽再生ができます。

 XperiaからLDACの設定を見ると、音質優先(990kbps)、標準(660kbps)、接続優先(330kbps)の3段階で変更できるようになっています。圧縮音源で失われがちな高音域や微細な音を補完してクリアーに再現する“DSEE”もあり、どんなジャンルの音楽でもワイヤレスながらもいい音で聴けます。

 そして、もうひとつのキモとなるのがデジタルノイズキャンセリングです。ヘッドフォンにあるマイクで拾った騒音をデジタル化して、DNC(デジタルノイズキャンセリング)ソフトウェアエンジンでその騒音を打ち消す効果がある逆位相の音を発生させてノイズを減らします。しかも、飛行機、電車、室内といったシチュエーションごとの周囲の騒音から自動的に最も効果的なノイズキャンセリング効果を発揮させるスグレモノです。

 実際に使ってみるとノイズキャンセリングの効果はかなりのもので、まわりのガヤガヤとした雑音をほぼ消し去りつつ音楽に没頭できます。

 もうひとつ便利なところは、右側のハウジングに物理キーがあり、音楽再生や一時停止、曲送り、曲戻し、音量調節、ハンズフリー通話/終話といったコントロールができること。物理キーはそれぞれ特徴のある形状をしており指で触ると何のボタンかわかるので、Xperia本体を操作せずにワイヤレスヘッドフォンから操作できるのがとても便利です。

 ヘッドフォンのバッテリーが切れてしまった場でも、ちゃんとヘッドフォンケーブル(1.2m)を接続して使えます。もちろんカラーリングも同系色。有線接続すれば、5Hz~40000Hzという周波数帯域の再生に対応するため、音質重視で聴きたいときには直接ケーブルをつなぐという楽しみ方もできます。

 ワイヤレスでXperiaをカバンに入れたままでも聴ける手軽さはもちろんのこと、ワイヤレスでもより良い音で聴きたいという欲求と、静かに集中して聴きたいという欲求も満たしてくれるので、これほど重宝するヘッドフォンはなかなかありません。

 プラスしてカラーリングのコーディネートもできるので、ぜひ好みのカラーリングのワイヤレスヘッドフォン「h.ear on Wireless NC(MDR-100ABN)」とXperiaを合わせてみてはいかがでしょうか。ちなみに今回は、ビリジアンブルーの「h.ear on Wireless NC(MDR-100ABN)」とグリーンの「Xperia Z5」を組み合わせてみました。カラーネームはまるで別ですが、意外とマッチしているような気がします。

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