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プリンストンのデジギア道 第52回

2mmの極細ペン先でスラスラ書ける

iPad Pro対応のスタイラスペン「PSA-TPA2PRO」を試す

2016年09月23日 14時30分更新

文● 花茂未来 編集●ASCII.jp

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つるつるしたペン先で、キビキビ反応

 では、文字を書いてみる。本製品はBluetooth通信などはしないシンプルなペン。側面のボタンで電源を入れたらすぐに書き始められる。今回はお絵かきアプリとして、Autodesk SketchBookを使用した。

 PSA-TPA2PROシリーズのペン先はつるつるしていて滑りがいい。本格的なスタイラスになると、紙とペンとの摩擦を再現するなどの理由で、摩擦抵抗を強めている製品もあるが、個人的にはつるつるしたペン先のほうが書きやすく感じる。

 また、ペンの入りと抜くときの線の細さは、書く際のスピードで再現できる。ここも、感度の高さと滑りの良さが活かせるポイントだ。

 ペン先は前述の通り4mm分調整できる。長くするほど感度が高まる仕様で、最大までペン先を出した状態では、ガラスフィルム越しでも、少し触れるだけで反応した。逆にしっかり書きたい人、筆圧が高い人は短めにするとちょうどよく感じるだろう。

細かい部分の修正にぴったり

 イラストや絵画を本格的に描くとなると、筆圧対応のペンに分があるものの、本製品のメリットは細いペン先とやはり感度。試しにかなり速くペンを動かしながら線を描き続けても途切れることはなかった。

相当速く動かしたつもりだが、線は途切れない

 それとペン先が2mmと細いので、細かい部分に狙いをつけやすい。スタイラスで描くとき、タブレットのガラス面と表示される液晶までの微妙な距離感が掴めず、ペン先を当てていると自分の感覚とずれることがある。

 保護用のガラスフィルムを貼っていればなおさらで、これは構造上どうしようもないのだが、一般的なペンよりも意図した場所にペン先を当てることができる。ペン先を最大4mm出せるため、先端の視認性が良いのもポイント。

細かい部分の修正や色塗り時にアドバンテージがある。走り描きもOKだ

 少しはみ出てしまった線を消したり、下書きの線の際に色を塗るときなど、細かい作業がしやすく感じた。

 あとは、ペン先が長いので、ペン角度の自由度が高いこともうれしい。ペンを真っ直ぐ突き刺すように構えなくても、自然な角度はもちろん、ペンと液晶の間が30度くらいまで倒しても問題なく描けた。

初めての1本はもちろん、2本目にもオススメ

 PSA-TPA2PROシリーズは、ペン先の細さ、長さ、感度の良さ、書き心地の滑らかさに秀でたスタイラス。タブレットでちょっとした落描きをしたい、あるいはメモをとりたい、といった用途にうってつけの製品だ。

 すでに本格的なイラストをタブレットで描いている場合でも、細かい作業や、イラストのネームを走り描きするといった用途で手元に置いておくのもオススメ。タブレットを購入予定だったり、絵を描きたいと思っているなら、一度検討してみたい製品だ。

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