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ちょっと気になる! 小便利そうな周辺機器レビュー 第31回

2万円台で構築できる2ベイNAS 「DiskStation DS215j」は多機能でお手軽!

2016年02月10日 12時00分更新

文● 織野至

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設定は柔軟で、DLNAにもCloudサービスにも対応

 設定については先述の通り、DSMからすべて行なえる。ブラウザーからアクセスする形で、レスポンスも良好だ。

 また、UIはWindows風で、必要な設定を選んでいくだけでいい。ヘルプも充実しているため、チェックしながらの設定もしやすいと、詳しくないユーザー向けのフォローもしっかりしている。

 当然だが、格納したファイルへのアクセスは各OSのネットワーク機能からアクセスできるため、感覚的には通常のフォルダーを参照しているのと変わりはない。

テストとして、WD2500JS-00NCB1×2をマウントしてみた。だいぶ古いHDDだ。また左はMac OSからアクセスしてみたもの

 アドオンパッケージも用意されており「パッケージセンター」から好きな機能を追加できる。この部分は柔軟性を生み出すコアになっており、VPN用にもできれば、サーバーとしても設定できるといった具合だ。

 ローカルだけでなく、外部からもアクセスできる設定もあるため、自分用のクラウドストレージとして活用するのもアリだ。

 またDLNAにも対応しているため、動画サーバーとしてローカルネットワーク内で活用したい場合にもいい。有料のアドオンパッケージ「sMedio DTCP Move」(1000円)を追加すればDTCP-IPにも対応するため、レコーダーなどで録画したテレビ番組も本機にムーブできる。

 個人的にはDokuWikiのアドオンがあるため、ローカルで記事用の参照用データを生成するのに便利そうでもある。

DSMのデスクトップにある「パッケージセンター」からアドオンを追加できる。解説文もしっかりしているため、都合のいいアドオンをインストールするといい。なお、スクリーンショットを見ても分かるように、スマホのアプリストア的なUIである

 さて、カタログスペックでは「平均読み取り速度 111.41 MB/秒以上、平均書き込み速度 87.49 MB/秒」とある。HDDベースであれば十分高速なもので、もちろん、搭載するストレージの性能に左右される部分はあるが、現行のHDDであれば、外付けHDD感覚で使用できるだろう。

WD2500JS-00NCB1×2を搭載した状態でのベンチマーク結果。カタログスペックの50%ほどの結果となったが、ここ最近のHDDであれば、ほぼカタログスペック通りのスコアが出ると思われる

WD2500JS-00NCB1×2を搭載した状態でのベンチマーク結果。カタログスペックの50%ほどの結果となったが、ここ最近のHDDであれば、ほぼカタログスペック通りのスコアが出ると思われる

 今回はWD2500JS-00NCB1×2と古いHDDを使用したため、それほど速度はでなかったが、本体側のスペックもあって、ファイルの参照などで不満を感じることはなかった。

外部からもアクセスしたいし
ローカルでもフル活用したいならコレ

DiskStation DS215jのスペック情報。CPUとメモリーが、同価格帯のNASよりも上である点が大きい

DiskStation DS215jのスペック情報。CPUとメモリーが、同価格帯のNASよりも上である点が大きい

 ベーシックなNASの部分だけでなく、Windows風のUIで設定やアドオンを追加できるのが本製品の強みだ。

 運用に合った機能を追加できるほか、ストレージの換装についても、Synology Hybrid RAIDがあるため、とりあえず、1ベイだけ消費して、あとからもう1台追加といったこともやりやすい。

 また、ローカルでの多重バックアップだけでなく、特定のフォルダーのファイルを設定したCloudサービスと同期させることも可能で、重要度の高いファイルをお手軽に多重バックアップできるのも便利な部分だ。

 ASCII.jp読者の場合であれば、やたらとストレージを消費するようになっているであろう写真データのバックアップ先としてオススメできるもので、年間のストレージ消費量から逆算して、2ベイか4ベイかを検討してほしい。

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