ロングセラーにはワケがある
価格以上のパフォーマンスがうれしい
本製品は、2010年に発売されたUSB Sound Blaster Digital Music Premium HDの後継機だ。スペック上の違いは、ソフトウェア「SBX Pro Studio」の有無くらいで、あとはぼぼ同じである。
今回、分解はNGだったのでオペアンプなどをチェックできていないが、大きな変更はされていないと思われる。試聴する限りでは価格帯からすると、とてもいい音を出してくれるため、別段ドライバーをインストールしない状態でも満足できる人も多いハズ。
バランスよく、かつ解像感がいいといった表記になるだろうか。このあたりからもロングセラーになっているワケがわかる。なお、リスニング環境は「AKG Q701」(実売価格 3万円前後)というモニターヘッドフォンを使用。
接続はWindows側が認識した状態と、ASIOドライバーでチェックしている。ASIOドライバーも本製品用ドライバーに同梱されているので、リスニング環境作りをやりやすい。
上記しているSBX Pro Studioはソフトウェアコントロールパネルで、バーチャルサラウンドを作り出す「SBX Surround」、圧縮音源の音質を向上させる「SBX Crystalizer」、低周波トーンを加える「SBX Bass」、音量レベルを最適化する「SBX Smart Volume」、映画などの音声を聞き取りやすくする「SBX Dialog Plus」を中心としたもの。
ゲーム環境向けのものだが、映画やアニメを見るときに設定しておくと、ご満悦度がアップしやすい。とくにSBX SurroundとSBX Bassは違和感が少なくいい機能だ。2.1ch環境以上を組めないのであれば、オススメのものになる。
専用ソフトウェアを使用しない場合、たとえばゲーム機とスピーカーの間に挟むにしても、音質を大きく向上させられるため、USB駆動のメリットを活かしやすいのも魅力だといえる。
もうひとつ、再生リダイレクト。すっかり定番機能のひとつだが、ニコ生などの実況配信用のツールとしても利用できるので、やはり価格帯以上の使い勝手のよさだ。
価格以上のパフォーマンスを見せてくれるため、気になる部分はなかった。専用ドライバーをインストールしてもいいし、気になる場合はWindowsの標準ドライバーでもよしと分けられる。
迷ったら、Creative USB Sound Blaster Digital Music Premium HD r2を手に取ってみよう。
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