VAIO株式会社、設立1ヵ月の感触をきいた

VAIO執行役員 花里氏「VAIOが始まった当時に戻った感じ」

文●貝塚怜/ASCII.jp編集部

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マーケティング・セールス/商品企画担当 執行役員の花里隆志氏。VAIOには、ソニー時代の事業スタートから携わっている

気になる新製品――「まずは、王道から」

—— 新モデルは現在開発中かと思いますが、どのようなものになりそうですか?

 「逆に質問しますけど、どんなのが出たら『VAIOらしいな!』と思いますか?」

—— そうですね……印象に残っているのは最近だと「VAIO Duo」、あとは「VAIO Z」と「VAIO Type P」、それから家に「VAIO LX」があったので……VAIO LXはカラーリングなんかも含め、目立つ存在だったと思います。「デザインや機能、仕様の面で目を引く部分があるけど、実用性もともなっている」。個人的にはそんなイメージをVAIOに抱いています。

 「うーん、やっぱりVAIO Type Pは人気ですね」

—— VAIO Type Pのようなものが出てくる可能性も?

 「まずは、王道でないといけないかなという気がしています。VAIO Type Pみたいな『小さいの』は飛び道具的なものですよね。あとVAIO Duoのような『スライダー』のもの、これもかたちが新しく変化しているということで、ある種の飛び道具。あと、たとえば、『VAIO Tap 20』も『家族で使って欲しい』みたいなところで、飛び道具。

 関取の言葉で言うと、『本質+α』をどこに持っていくかっていうところだと思うんですけど、やっぱり飛び道具的なものよりも、VAIO Proに代表されるような王道が、VAIOのファンに人気があるんですよね。

 『新しいライフスタイルの提案』もVAIOらしさだとは思います。でも、『PCの本質はどこなのか?』って考えると、ひとつはやはり王道なのかなと思います。ただ、世の中は変わっていきますので、もしかしたらスライダーが王道になることもあるかもしれない。色んな可能性があると思うので、一概には言えませんが。

 いずれにしても、今年度内には新しいモデルを発売します。我々の会計年度でいうと、5月末までということですね。開発中の新モデルに関してはここまでで勘弁してください(笑)。『VAIOのDNAとはこれだったのか!』『おお、これか!』と言ってもらえるようなものを出したいです。

 製品数は無闇に増やせないので、どういうものを作ろうかというのは、議論して議論して、厳選していかないといけないですね。発売するからには、“ただのヒット”ではいけないので」

—— 将来的には、デスクトップPCなんかも可能性としてはあるんでしょうか?

 「求める声があれば、可能性はゼロではないと思いますが、デスクトップは、特にBtoBだと『できるだけ安く、できるだけ高性能ならいい』みたいなところがありますよね。

 そういう『すごく安くて高性能』みたいなものをやれるほど我々に体力はないでしょうし……でもVAIO Tap 20みたいなものは検討の範囲ですよね。『出す』とまでは言えないですけど、お客様の声をきいていきたいところですね」

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