
VAIOは、第5世代Intel Coreプロセッサー(Broadwell-U)を搭載する新「VAIO Z」(VJZ13A1)を発表した。その見どころについて、フリージャーナリストの西田宗千佳氏にコメントをいただいたのでご紹介する。
全力の「直球」という印象

西田宗千佳氏
ニーズはあるがライバルが少ないところに、持てる全力で放り込んだ直球……。これが新VAIO Zシリーズの印象だ。ちょっと高めだが、このエリアの製品としては完成度が非常に高く、「はまる人にはとことんはまる、換えの効かない」製品。一方、剛速球だが「直球」なので、「とにかく小さく」「見たこともないものを」求める向きには優等生的に感じられたかも知れない。
「自分はクリエイターじゃないし……」という人には、Windows 10世代で求められる「タッチとペン・HiDPIディスプレイ・InstantGo・パワフル」の全部入りでも「モバイルで長時間駆動」という見方がお勧めだ。
Windows 10は、これまで以上に随時進化していくOSになる。OSの端境期は次世代への備え、という面で不安を感じやすいが、この製品ならOK。「長く道具として使えるモバイルPC」としても選べる。しかも、細部の作りも愛着を受け止めるに十分だ。
西田宗千佳(にしだ むねちか)
1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。 得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、アエラ、週刊東洋経済、月刊宝島、PCfan、YOMIURI PC、AVWatch、マイコミジャーナルなどに寄稿するほか、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。近著に、「顧客を売り場へ直送する」「漂流するソニーのDNAプレイステーションで世界と戦った男たち」(講談社)、「電子書籍革命の真実未来の本 本のミライ」(エンターブレイン)、「ソニーとアップル」(朝日新聞出版)、「スマートテレビ」(KADOKAWA)などがある。