「自由だ。変えよう。」のスローガンを携えての設立から、はや1ヵ月が経ったVAIO株式会社。マーケティング・セールス/商品企画担当 執行役員の花里隆志氏に今後の展望や新製品についてきいた。
感触的には「いいぞ」という感じ
—— 設立からはや1ヵ月となりましたが、そろそろ落ち着いて平常業務に、というところでしょうか。
「いやいや、まだまだ全然バタバタしていますよ」
—— お忙しいところすみません。本社と東京オフィスを行ったり来たり……ですか?
「本当は行ったり来たりしないといけないところなんですけど(笑)、関取(代表取締役社長 関取高行氏)が一番行ったり来たりしていますね」
—— 業務の内容や世間からの反応など含め、VAIO株式会社に対して、率直にどのような印象をお持ちでしょう?
「そうですね、『VAIO』というブランドに対する、色んな意味での関心、注目度が非常に高かったんだなと実感しています。7月1日の公式サイトへのアクセス数から見ても、『ああ、ここまであるんだ』というようなアクセスをいただきまして、サーバーがダウンするような事件もありましたし……想像を遥かに上回る反響で、感触的には、実は『いいぞ』という感じなんですよね」
—— ちなみにどのくらいのアクセス数があったのでしょう。お教えいただける範囲でお願いします。
「具体的には言えませんが、ありえない数字ですね。ソニー時代のVAIOのサイトにもここまでのアクセスはなかったんじゃないかな。好評いただいているのかどうかまではアクセス数からは分からないですけど、今でも継続してアクセスはいいですよね」
—— ユーザーからの意見としては、どんな声が多いですか?
「SNSなんかでよく見かけるのは『VAIO Zシリーズみたいなマシンが欲しい』というものですね。あとは、『今のタイミングでは、ラインアップはVAIO Pro 11/13とVAIO Fit 15Eだろうね』っていう。そこは想像していらっしゃった方が多いみたいです」
—— VAIO Duoもファンが多かった機種だと思いますが、ラインアップに加える予定はなかったのでしょうか。
「VAIO Duoも候補としてはあったのですが、売れている数でいうと、VAIO Pro 11/13とVAIO Fit 15Eが多かったんですよね。さらにBtoBの領域まで入れると、やっぱりVAIO Pro 11/13が中心なんです。
いいマシンですし、タッチペンの訴求もしていたので、『クリエイターの皆さんともお付き合いをしていく』という観点で言うとVAIO Duoもよかったんですけど、『広いお客様』と考えると、やっぱりVAIO Pro 11/13とVAIO Fit 15Eが出てきたんです」
