日本マイクロソフトが、国内市場に自社ブランドのタブレット「Surface RT」を投入したのが、2013年3月15日。本日でちょうど1年が経過したことになる。
果たして、この1年間のSurfaceの成果はどうだったのだろうか。
「売れ筋」—1年間の売れ行きは極めて順調だった
Surfaceの日本での投入は、米国での2012年10月26日にSurface RTが発売されたのに対して、約5ヵ月遅れでの投入となった。また、米国でSurface Proが発売されたのが2013年2月9日であったのに対して、日本での発売は4ヵ月遅れの6月7日となった。
だが、第2世代となるSurface 2およびSurface Pro 2は、米国での10月22日の発売から、わずか3日後の10月25日。当初は、欧米などでの発売日が公表されていたものの、日本の発売時期は明らかになっていなかっただけに、数ヵ月後の発売を予想する業界関係者も多かったのだが、いい意味でそれを裏切る結果となった。
そして、Surface発売以来「日本では予想を上回る売れ行きをみせている」と、日本マイクロソフト・樋口泰行社長が1年間言い続けてきたように、この1年間のSurfaceの売れ行きは極めて順調だったといえそうだ。
実際、量販店店頭でも、ノートPC全体の2割をSurfaceが占めているという結果が出ていたように、量販店店頭においては着実に「売れ筋」製品としてのポジションを獲得したようだ。
「PCにしようか、タブレットにしようかと迷っていたユーザーにとって、迷うことなく選択できるのがSurface」(日本マイクロソフト・樋口泰行社長)というように、タブレットとしても利用でき、PCのようにキーボードを利用できる環境を提案するSurfaceならではの特徴が、これら需要層の購入を後押ししたようだ。
また、「かつてのタブレットではこんなことしかできないのかと思った人たちが、Surfaceを購入している。Surfaceは、Officeを利用でき、キーボードも利用できる。今までのタブレットは、タブレット未満。Surfaceこそが本物のタブレット」と、樋口社長が語っていたように、PCならではの性能、機能を持ち合わせていることも、Surfaceの販売増に重要な要素となった。
表参道ヒルズに期間限定オープンした「Surface 表参道ショールーム」では、来場者の男女比が男性56.6%、女性43.4%となった。年齢層別では男女ともに20代が最も多く、男性では24.0%、女性では20.1%となった
積極的な価格改定やキャンペーン展開が販売増に寄与
そして、日本マイクソフトでは、この1年間にわたって、何度も価格改定やキャンペーン価格の設定を行なっている。
第1世代のSurface RTでは、発売時こそ価格4万9800円だったが、6月からは約1ヵ月に渡る1万円の値引きキャンペーンのあとに、そのまま値下げした価格へと改訂。さらに、9月からは5000円値引きするという価格改定を行ない、3万4800円の設定とした。
そのほかにも、iPad所有者を対象にした1万円値引きキャンペーンや、第2世代の発売以降も、第1世代製品の値引きキャンペーンを展開。今年2月からも第1世代製品を新たなキャンペーン価格で販売していた。
こうした積極的な値引きキャンペーンの取り組みも、Surfaceの販売増には寄与しているのは明らかだ。

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