5万5000件の出店申し込み数を叩き出したYahoo!の無料化宣言
Amazon、楽天市場の二強にYahoo!が無料化で食い込む
2014年01月27日 09時00分更新
『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』の他、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(以上、日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki
■Amazon.co.jpで購入
楽天 VS Amazonの闘い! ショッピングモールシェア一位は?
家にいながら買い物ができる我々の味方、ショッピングモール。
ネットショッピングと言えば、食品や衣料品、医薬品販売まで取り扱いを始めたレコメンドの達人「Amazon」と、ポイントが貯まるのが嬉しい「楽天市場」がすぐに思い浮かびます。両社のシェアは、どちらがどのくらい多いのでしょうか。
さらに、昨年10月には、Yahoo!がECサイトの出店料・売上手数料の無料化を発表しました。激戦化しているショッピングモールのシェアを見ていきましょう。
ネットを通して売れるのは小売業全体のわずか「3%」
経済産業省による「2012年度の電子商取引に関する市場調査」によると、2012年度における国内のEC市場規模(BtoC)は9兆5130億円、前年比で12.5%増となりました。全業種が前年を上回っており、特に衣装・アクセサリー小売業に関しては対前年比21.5%と高い伸びを示しました。
ECの浸透度合いを示すEC化率は3.1%と、前年比で0.3ポイント上昇しています。つまり、EC化が進んでいると言っても、小売業のうちまだわずか3.1%に過ぎないのです。
「Zappos」や「Oh My Glasses」などでフィッティングが必要な靴や眼鏡の通販も始まっています。日本よりもEC化が進んでいる米国は6.7%となっており、ECはこれからまだまだ伸びる余地がありそうです。
また、矢野経済研究所によると、国内BtoCスマホEC市場規模は2012年の8450億円から、2013年には前年比159.4%となる1兆3469億円に達したとのこと。これは、EC市場規模全体の7分の1にあたります。
楽天市場では2012年12月時点でスマホからの売上げが全体の25%に達しており、まだまだ増える傾向にあります。今後のECストアのスマホ対応は必須と言えるでしょう。
この連載の記事
-
第61回
ビジネス
SNS・メッセージアプリ共々Facebookが掌握! 国内はLINE・Twitter・FBが3強 -
第60回
ビジネス
ニュースアプリはYahoo!圧勝、世界では「ニュースのスマホ消費」が進む -
第59回
ビジネス
世界のスマホはAndroid優勢だが日本は変わらずiPhone/iOS -
第58回
ビジネス
伸長中のクラウドファンディングはどこまで浸透したのか? -
第57回
ビジネス
すでに単体ではタブレットに数で負けるノート&デスクトップPC -
第56回
ビジネス
2016年の確定申告も接近中! 家計簿アプリをチェック -
第55回
ビジネス
無制限プラン続々廃止! オンラインストレージの今をチェック -
第54回
ビジネス
10代に人気のサービスはLINE、Twitterがツートップ -
第53回
ビジネス
Amazonの圧勝だがそれでも小売業の4%に過ぎない!? -
第52回
ビジネス
収益性が高い日本スマホアプリ市場! DL数7位だが収益は2位 -
第51回
ビジネス
4兆円が動く電子マネーのシェア早わかり~nanaco、SuicaをWAONが追う - この連載の一覧へ