このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

最新パーツ性能チェック ― 第149回

3万円台GPUの新たな“王”「Radeon R9 280X」、その性能を見る

2013年10月08日 22時00分更新

文● 加藤 勝明

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 9月8日、AMDは新世代GPU「Radeon R9」および「同R7」シリーズを正式に発表した。2011年終盤から投入されたSouthern Islandsシリーズこと「Radeon HD 7000」シリーズ、そして今年からOEM向けに出荷されていた同シリーズのリブランド品「Radeon HD 8000」シリーズの後継となるものだ。

AMDが、Radeon R9シリーズとR7シリーズを発表。R9がパワーユーザー向け、R7がメインストリーム向けとなる

 今回編集部が入手したのは、予想価格299ドルのメインストリーム向けである「Radeon R9 280X」搭載のMSI製ビデオカードだ。さっそく各種ベンチを通じ、この新GPUの正体に迫ってみたい。

「Radeon R9 280X」のリファレンスモデル

基本設計は同一だが、
回路設計にテコ入れ

 まずR9/R7シリーズの概要を下表に示す。R9がハイエンド~メインストリーム、R7がエントリークラスで、型番が大きいほど高性能、さらにXが付くと同型番より上位になるという命名規則になっている。ただR9シリーズの頂点には「R9 290X」「R9 290」というハイエンドモデルが控えているが、これらは現時点で正式な概要が発表されていない。

各ビデオカードの比較表
  Radeon R9
280X
Radeon R9
270X
Radeon R6
260X
Radeon HD 7970
GHz Edition
製造プロセス 28nm 28nm 28nm 28nm
ストリーミング
プロセッサ数
2048基 1280基 896基 2048基
コアクロック
(ブーストクロック)
1000MHz 1050MHz 1100MHz 1000MHz
(1050MHz)
メモリ転送レート 6GHz相当 5.6GHz相当 6.5GHz相当 6GHz相当
搭載メモリー
(バス幅)
3GB GDDR5
(384bit)
2GB/4GB GDDR5
(256bit)
2GB GDDR3
(128bit)
3GB GDDR5
(384bit)
True Audio ×t × ×
TDP 250W 180W 115W 250W
対応API DirectX 11.2
OpenGL 4.3
Mantle
DirectX 11.2
OpenGL 4.3
Mantle
DirectX 11.2
OpenGL 4.3
Mantle
DirectX 11.1
OpenGL 4.3

現時点で判明しているR9/R7シリーズは、既視感のあるスペックだが、本質はそこではない。

 R9 280Xを含め今回発表された新GPUのアーキテクチャーは、これまでのHD7000/8000シリーズと同じGCNをベースにしたもの。R9 280X自体のスペックにフォーカスしてみると、2012年に投入された「Radeon HD 7970 GHz Edition」とほぼ同じ。

 ただしGPUクロックのブースト機能は削除されている。また、下位のR9 270XはHD 7850を、R7 260XはHD 7790をそれぞれ少々クロックアップした仕様になっている。

 しかしR9/R7シリーズはHD 7000シリーズの単なるリブランドではない。AMDは既存アーキテクチャーを継投させるかわりに、回路設計レベルで以下のような改良や追加要素を盛り込んだ。

  • (1)ワットパワーの改善
  • (2)DirectX 11.2への対応
  • (3)Mantle対応
  • (4)新オーディオ技術「True Audio」の搭載
  • (5)ブリッジの接続不要のCF-X環境
  • (6)4K環境への対応

 ただし(2)~(6)の項目は今回テストできる環境にはない。DirectX 11.2とMantleは未リリースであるため試すことはできず、True AudioはR9 280Xには搭載されていない。4Kディスプレーはまだ手が出せない。つまり今回試せるのは(1)のワットパフォーマンスだけ、ということになる。

AMDの資料より抜粋。R9 280Xの予想価格は299ドル、「BattleField4」をWQHD解像度で遊ぶためのGPUであると定義づけている新RadeonのCF-X環境はもはやCrossFire用ブリッジを必要としない。PCIeがGen3になって、帯域に余裕ができたからだろうか
TrueAudioの概念図。サウンドの処理をGPU側で負担することで、より高度な処理をCPUに負担をかけずに実行できる

前へ 1 2 3 次へ

この特集の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事
ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中