BOSEがついに小型モバイルスピーカーで攻めてきた。同社の新型Bluetoothスピーカー「SoundLink Mini Bluetooth speaker(以下SoundLink Mini)」は、手のひらに乗るスモールサイズでバッテリー駆動という、現在のトレンドに沿った製品。サイズのハンデを克服するため、メインユニットの背圧を受けて動くパッシブラジエーターで低域を増強する手法が採られているのも、やはり定石通りだ。
このトレンドを決定付けたのは、Jawboneの「JAMBOX」の登場に拠るところが大きい。今回のSoundLink Miniも、このJAMBOXとほぼ同じサイズとユニット構成、そして税込価格で2万2890円と売値も近いところに設定されている。早い話「ぶつけてきた」製品であり、メーカー側としても相当に気合の入っているのは間違いない。
このSoundLink Miniに先駆けて発売された、BOSE初のバッテリー内蔵Bluetoothスピーカー「SoundLink Bluetooth Mobile speaker II(以下、SoundLink II)」は、それまで他メーカーにはなかった一回り大きなサイズで登場した。やはりそのサイズのメリットは大きく、低域の再生能力は他を圧していた。その流れに沿って、各社大型化の方向へ向かうかに見えた矢先に、巨人BOSEがこの製品を出してきた意味は大きい。
果たしてその出来やいかに。
