CD音源の品質をはるかに超えるハイレゾ音楽配信が注目を集める昨今。PCで楽曲を購入するのだから、PCで再生するのが手っ取り早い。秋の夜長の一興として、PCのオーディオ環境を整えてみてはいかがだろうか?
PCのオーディオ再生環境をグレードアップするならば、各種のアクティブスピーカーを組み合わせるのがお手軽。製品のバリエーションも豊富で音質的な点でも最適だ。そこで本特集では、PCと組み合わせやすい各種のスピーカーを集め、入門クラスから、ハイエンド級のスペシャルなシステムまで紹介していく。
とはいえ、いきなりDACを接続してどうのこうの……というのも難しいと思うので第1回では、手軽にPCで高音質を楽しめる機器――BluetoothスピーカーやエントリークラスのUSB DAC内蔵スピーカーを紹介しよう。
コンパクトサイズからユニークな形状のセパレート型まで
バリエーションが豊富なBluetoothスピーカー
Bluetoothは今や、PCはもちろん、スマートフォンや携帯音楽プレーヤーなどの多くが対応しており、ワイヤレスで手軽に音楽を楽しめるのがメリット。
デメリットは、無線による伝送時に不可逆圧縮である「SBC」(sub band codec)などのコーデックに変換されること。MP3やAACなどで圧縮しても再圧縮されるし、せっかくロスレス圧縮や非圧縮のWAV形式などで保存していても圧縮されてしまうので、音質は多少劣化する。
利便性をとるか、音質を優先するかの判断になるのだが、とにかく使い勝手がよく、さまざまな機器と組み合わせて使えるメリットは大きいので、初めてPC用のスピーカーとして使うにも適している。
また、最近のBluetooth対応モデルでは、標準のSBCだけでなく「AAC」や「apt-x」という、より音質的に有利なコーデックでの伝送に対応したものも増えており、肝心の音質の点もなかなか優秀になってきている。
Bluetoothスピーカーでも比較的高価格なモデルならば、圧縮による音質の差を感じることは少なくなった。今回は、あくまでも音質を重視し、実力の高いBluetoothスピーカーを集めてみた。とはいえ、もともと安価なモデルも多いので、高級機といっても価格は2~3万円ほどと比較的身近だ。
Bluetoothスピーカーは、価格的な幅も広いが、コンパクトなポータブル型から据置型の大きなモデルまで製品のバリエーションも多彩だ。まずは、そんなさまざまなモデルから、音質の点でも実力の高い定番モデルを紹介していこう。
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