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小型サイズでも成立しているBOSEの音

恐ろしいほど低域が出るBOSEのSoundLink Mini

2013年07月20日 12時00分更新

文● 四本淑三 撮影●篠原孝志

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2万円でBOSEサウンドが手に入る

 7月12日の発売以降、すでにSoundLink Miniは国内では完売状態。BOSE側では入荷の前倒しをするなど策を講じるというが、その人気の高さもうなずける。

 このサイズでこれほど低域が出るスピーカーも他にない。音を聴いた瞬間にサイズを忘れさせる迫力があり、手にした際の質感も抜群で、他はもうおもちゃのようにしか見えない。見た目は小さくても、立派にBOSEの音。これで2万円台は安いと感じさせる。今後、小型ワイヤレススピーカーの定番となるのは間違いないだろう。

 ただ、携帯用スピーカーとして見た場合は、重さが気になる。同社のSoundLink IIに比べると圧倒的に小さく軽いが、JAMBOXの倍重い。その代わり、JAMBOXにはBluetooth由来の残留ノイズがあり、小音量で聴く際のストレスになる。もちろんSoundLink Miniにはそうしたノイズはないし、音量を絞ってもDSPが上手く音質のバランスを整えるので、かえって聴きやすい。

 オーディオ再生専用機として、SoundLink Miniの商品性は文句なく高かった。そしてこれを受けて、他のメーカーからどんな製品が出てくるのかが楽しみだ。

 

著者紹介――四本淑三

 1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。


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